うる星やつら4 ラム・ザ・フォーエバー 概要

うる星やつら4 ラム・ザ・フォーエバー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/11/23 01:04 UTC 版)

概要

『うる星やつら』劇場版アニメシリーズの4作目。本作品は、テレビアニメ『うる星やつら』(1981年版)の放送中では最後に制作された、オリジナルストーリーの作品である。

レベルの高い作画や美術設定とは裏腹に、本来のラブコメディーから完全にかけ離れ、全体的に重く暗い雰囲気となった作品である。ストーリー構成のモチーフとしては『うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー』(1984年公開)と同じく、現実と非現実の認識論・存在論的な再検討を試みたものとなっている。

こうした問題が発生した原因として、様々な制約から当初の準備稿への変更が重ねられ、結果としてストーリーが分かりづらいものになったのではないかという見方もある[注 2]

ストーリー全体、「ラム・ザ・フォーエバー」というサブタイトル、回想的なエンドロール、そして主題曲「メランコリーの軌跡」から、『うる星やつら』による、そのファン(=終盤で「思い出だけでも生きていける」と宣言する「町の記憶」)への決別を迫った設定とも捉えられる。

なお、未使用カットとしては、本編で面堂が祖父と会うシーンがセル画段階で没になっているものがあり、当時のファンクラブ会報にそのシーンのセル画が掲載されていた。


注釈

  1. ^ 同時上映は過去の「うる星やつら」の劇場版で、上映作品は各地域ごとに異なっている。また上映期間が過去の作品と比べ短くなっている[要出典]
  2. ^ ドキュメントビデオ『メイキング・オブ・うる星やつら4』より。また、準備稿は『少年サンデーグラフィック うる星やつら(15) ラム・ザ・フォーエバー』に収録(小学館、1986年3月)。
  3. ^ 映像ではトンちゃんの名でクレジットされる。
  4. ^ ここではエグゼクティブプロデューサーのことである。
  5. ^ CD2枚組。
  6. ^ 1986年2月10日に発売されたBGM集のCD版。

出典

  1. ^ 『うる星やつら4 ラム・ザ・フォーエバー』”. 映画資料データベース. 東宝. 2023年1月13日閲覧。
  2. ^ 【LD】劇場版 うる星やつら4 ラム・ザ・フォーエバー 映画データベース”. allcinema. スティングレイ. 2023年1月13日閲覧。
  3. ^ 劇場版 うる星やつら4~ラム・ザ・フォーエバー (DVD)”. CD Journal WEB. シーディージャーナル. 2023年1月13日閲覧。
  4. ^ 劇場版 うる星やつら4~ラム・ザ・フォーエバー(ハイビジョン・ニューマスター版DVD)”. CD Journal WEB. シーディージャーナル. 2023年1月13日閲覧。
  5. ^ 劇場版 うる星やつら Blu-ray BOX〈初回限定生産版・6枚組〉”. CD Journal WEB. シーディージャーナル. 2023年1月13日閲覧。
  6. ^ 『うる星やつら』 待ちに待った劇場版・OVA BD-BOXが2015年発売決定”. アニメ!アニメ!. イード (2014年11月14日). 2023年1月13日閲覧。
  7. ^ 「うる星やつら4 ラム・ザ・フォーエヴァー」オリジナル・サウンドトラック~ドラマ編 - CDJournal”. CD Journal WEB. シーディージャーナル. 2023年1月13日閲覧。
  8. ^ 「うる星やつら」ラム・ザ・フォーエバー(映画BGM集4.) - CDJournal”. CD Journal WEB. シーディージャーナル. 2023年1月13日閲覧。






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