カタツムリ
英語:snail
カタツムリ(英: snail)とは、軟体動物門腹足綱(ふくそくこう)有肺亜綱(ゆうはいあこう)に属する、陸に生息する巻貝を指す通称である。カタツムリという語は日常的に使われているが、あくまで通称であり、特定の分類群の正式名称ではない。なお、カタツムリの別称として「マイマイ」が挙げられるが、これは学術用語である。
カタツムリは漢字では「蝸牛」と表記し、「かぎゅう」や「でんでんむし」とも読む。「蝸牛」という漢字は、カタツムリがうずを巻いた殻、そして牛のような角を持っていることに由来すると考えられている。
カタツムリという語は、陸に棲む貝類の中でも特に触覚の先に目があり殻に丸みがあるものを指すことが多いが、厳密な定義は定められていない。一般的なカタツムリは背に巻いた殻を持ち、殻の中には内臓が収まっている。カタツムリは湿った状態でないと生きていけないため、体からは粘液を分泌しながら活動する。気候により活動に支障が出る場合は、殻の中に体を引き込み殻の口に粘膜の膜を張って乾燥から身を守る。
カタツムリの殻と体は一体であるため、体と殻を無理に引き離したり、殻が大きく破損したりした場合は死んでしまう。殻を持たない陸生巻貝の総称は「ナメクジ」といい、カタツムリの一種に分類される。ナメクジはカタツムリの殻が退化してその形になったものであり、カタツムリが殻から出てきてナメクジになるというようなことはない。
カタツムリは地方ごとに生息する種類が異なり、日本国内だけでも600~800種程度生息するとされている。
カタツムリ
(snail から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/07 14:33 UTC 版)
カタツムリ(蝸牛;かぎゅう)は、陸に棲む巻貝のうち殻を持つものの通称。特にその中でも有肺類のうちの殻が細長くないものを言う場合が多い。
注釈
- ^ ただし直径が数ミリの微小種では比較的広い分布域をもつものが少なくない。
出典
- ^ 中山(2011)
- ^ 武田・西(2015)
- ^ a b c d 東(1995)
- ^ a b c 波部&小菅(1996)
- ^ a b c d e 小菅(1994)
- ^ 行田(2003)
- ^ 講談社『もっと!科学の宝箱 もっと!人に話したくなる25の「すごい」豆知識』(TBSラジオ編、2014年)
- ^ “カタツムリの防汚メカニズムから見つけた汚れにくい外壁の新技術!”. INAXストーリー. 2012年6月14日閲覧。
- ^ Pfenninger et al(2005)
- ^ “カタツムリの「恋の矢」が相手の寿命短縮、東北大”. 2Aug2018閲覧。
- ^ 貝のストーリー 「貝的生活」をめぐる7つの謎解き. 東海大学出版部
- ^ 殻を振り回し敵撃退…北大研究員が初確認 毎日新聞、2016年12月12日閲覧
- ^ Morii, Yuta; Prozorova, Larisa; Chiba, Sathosi (2016-11-11). “Parallel evolution of passive and active defence in land snails”. Scientific Reports (Nature Publishing Group .) 6 (Article number: 35600). doi:10.1038/srep35600 .
- ^ a b c d フリーランス雑学ライダーズ(1988)、p.38
- ^ フリーランス雑学ライダーズ(1988)、p.39
- ^ 1979年発売のコンパクト盤『英語で歌う日本の童謡 手をたたきましょう/かたつむり/おもちゃのチャチャチャ/いぬのおまわりさん』(日本コロムビア EK-31)に収録された(歌:HENRY V. DRENNAN、REGINA M. DOI、青葉インターナショナルスクール児童)。
- 1 カタツムリとは
- 2 カタツムリの概要
- 3 生態
- 4 人との関わり
- 5 脚注
- 6 外部リンク
- snailのページへのリンク