ZIP コードの分割と再配置
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/01 16:50 UTC 版)
「ZIPコード」の記事における「ZIP コードの分割と再配置」の解説
電話番号の割り当て同様、ZIP コードは分割されたり変更される場合があり、それは特に地域が田園地帯から住宅地へと発展した際に見られる。通常、新しい番号は公示と同時に有効となり、(例えば1年間の)猶予期間が設定され、その間は新旧の番号が併用される。これにより、該当地域に住所を持つ者は、関係者への周知や、新しい事務用品の注文などを行える。 さらに極端な場合、急速に発展している地域では新しい郵便集中局が必要になることもあり、その場合はそれ用に先頭 3 桁の ZIP コードを一個または複数用意しなければならない。この割り当てには様々なやり方がある。例えばバージニア州ダレス国際空港に郵便集中局が新設された際は、その先頭 3 桁として 201 が割り当てられた。それゆえ、その郵便集中局が受け持つことになった全ての郵便局は 220 または 221 で始まる以前の番号から 201 で始まる新しい番号へ ZIP コードが変更された。一方、メリーランド州モンゴメリー郡を受け持つ郵便集中局が新設された際は、新しい 3 桁の割り当ては無かった。代わりに、それまでアルファベット順に割り当てられていた 207 と 208 の ZIP コードが再整理され、郡内の 207xx の ZIP コードが 208xx に変更され、郡外の 208xx の ZIP コードが 207xx に変更された。(ホイートン(英語版)を含む)シルバースプリング (メリーランド州)は自身で 209 という番号を持っていたため、上記の再整理をシルバー・スプリングにも適用する必要は無かった。代わりに、ZIP コード 209xx 宛ての全ての郵便物は、単に新しい郵便集中局へ送られるようになっただけである。 郵便の受け持ち境界線の引き直しに伴って ZIP コードが変更されることもある。例えば、モンゴメリー郡で上記の変更がなされたのと同時に、ワシントン D.C. 市長(当時)のマリオン・バリー(英語版)の要請もあり、合衆国郵便公社は D.C. とメリーランド州間の受け持ち境界線を、実際の州境に合うよう引き直した。それ以前は、ベセスダやタコマ・パーク(英語版)など中心寄りの多くの地域の郵便はワシントン D.C. 側が受け持っていた。この変更に伴い、メリーランド州で先頭が 200 から始まる ZIP コードは、その位置に応じて、207、208、209 いずれかで始まる新しいものに変更され、D.C. とメリーランド州の境をまたいでいた ZIP コードは分離されることになった。例えばベセスダの 20014 は 20814 になり、メリーランド州の一部であるタコマ・パークの 20012 は 20912 になった。
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