W型エンジン
シリンダーの配置形状がW型状になったエンジンで、V型エンジンを1本のクランク軸の周りに複合した形である。3つのシリンダーパンクが矢印形をなすものはアロータイプエンジンとも呼ばれる。多気筒エンジンにおいて全長をコンパクトにできる利点があるが、構造が複雑になり生産性が悪化するという弱点をもつ。自動車用エンジンとしての実施例は少ないが、VWグループのプガッティ車用W型18気筒エンジン、フェートン用W12気筒、パサート用W8気筒などがあり、例えばパサートのW8は角V型4気筒を1本のクランク軸に複合させている。
参照 シリンダー配置W型エンジン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/10/13 02:50 UTC 版)
W型エンジン(ダブリューがたエンジン)とは、一本のクランクシャフトに対し、3バンクまたは4バンクのシリンダーをW字状(扇状)に配置したレシプロエンジン。4列で放射状に配列したものはX型エンジン、それ以上はラジアルエンジン(放射状エンジン)の範疇であるが、隣り合うバンクの同じロウ(行と列の「行」)のコネクティングロッドが一つのクランクピンを共用する点はV型エンジンの発展型とも言えるもので、1つのクランクピンに1本のマスターロッドが嵌り、そのマスターロッドに他のシリンダーのサブロッドが連結している星型エンジンとは異なる。3バンクのものは英国政府支給品のマークに似ているためブロードアロー型とも呼ばれる。[1][2]
- ^ “The New Sunbeam Overhead Valve Type Engines”, Aviation Week and Space Technology (McGraw-Hill) 3: 32, (1917)
- ^ Domonoske, Arthur Boquer; Finch, Volney Cecil (1936). Aircraft engines: theory, analysis, design, and operation (Engineering textbook). J. Wiley & Sons. p. 7 2014年4月25日閲覧. "The W, or broad arrow engine, has three rows of cylinders of which the central row is vertical with the other two rows forming equal angles with the vertical."
- ^ フォルクスワーゲン以外のダブルV型エンジンは、文字通りV型エンジンを2基並べたもので、2本のクランクシャフトをローラーチェーンやギアで連結して出力軸を1本とする構成である。V-3420 (航空用エンジン)やHe 177 (航空機)#エンジンを参照。
- 1 W型エンジンとは
- 2 W型エンジンの概要
- 3 オートバイの3バンク型
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