UNRWAとは? わかりやすく解説

国際連合パレスチナ難民救済事業機関

(UNRWA から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/08 17:52 UTC 版)

国際連合パレスチナ難民救済事業機関(こくさいれんごうパレスチナなんみんきゅうさいじぎょうきかん、英語: United Nations Relief and Works Agency for Palestine Refugees in the Near East、UNRWA[1])は、国際連合事業機関の一つで、約500万人のパレスチナ難民に対してパレスチナ国ガザ地区およびヨルダン川西岸地区)、ヨルダンレバノンシリアで活動している。その内容は教育、社会福祉、医療を3本の柱[2]としており、救急援助および人間開発も担っている。


  1. ^ 英語発音ではun部分をウン-と読む場合とアン-と読む場合に分かれており、日本語カタカナ表記でも「ウンルワ」「アンルワ」が併存している。なおアラビア語では定冠詞をつけالأونرواと書き、al-Ūnrwā(アル=ウーンルワー)、al-Ūnurwā(アル=ウーヌルワー)、al-Ūnarwā(アル=ウーナルワー)のように発音されている。アラビア語のつづり上アーンルワー、アーヌルワー、アーナルワーとは読めないようになっており、アラビア語版名称に関してはウンルワ系の発音が正式であることがわかる。なお日本で刊行された英和辞典に載っている発音表記は/ˈʌnrə/(アンラ)が多くその他/ˈʌnrwə/(アンルヮ)などとなっている。
  2. ^ a b c d 清田明宏(2019)p.75
  3. ^ Khouri, Fred (1985). The Arab-Israeli Dilemma (3rd edition). Syracuse University Press. pp. 129-130. ISBN 0815623402 
  4. ^ a b 清田明宏(2019)p.11
  5. ^ 国際連合広報局『国際連合の基礎知識』(関西学院大学出版会、2009年)pp.80-81 ISBN 978-4-86283-042-5
  6. ^ [1]
  7. ^ 清田明宏(2019)pp.60 -61
  8. ^ 国連、ガザ戦闘で犠牲の職員100人追悼」『産経新聞』朝刊2023年11月15日(国際面)同日閲覧
  9. ^ 米、国連パレスチナ機関への拠出を全面中止 難民認定の削減も”. CNN.co.jp (2018年9月1日). 2019年6月25日閲覧。
  10. ^ a b パレスチナ難民支援、国連機関が財政危機 米の拠出停止響く きょう資金調達会合”. 朝日新聞デジタル (2019年6月25日). 2019年6月25日閲覧。
  11. ^ Peace to Prosperity(繁栄に至る平和)ホワイトハウス (英語)
  12. ^ “米、パレスチナ向け支援再開へ 国連機関などに2.35億ドル拠出”. ロイター. (2021年4月8日). https://jp.reuters.com/article/palestinians-usa-blinken-idJPKBN2BV00Y 2021年7月3日閲覧。 
  13. ^ “国連パレスチナ機関のトップ辞任、職権乱用疑惑などで監査対象”. AFPBB News. フランス通信社. (2019年11月7日). https://www.afpbb.com/articles/-/3253558 2019年11月7日閲覧。 
  14. ^ “国連パレスチナ機関トップ辞任 職権乱用疑惑で調査”. 時事ドットコム. 時事通信. (2019年11月7日). https://web.archive.org/web/20191107005630/https://www.jiji.com/jc/article?k=2019110700159&g=int 2019年11月7日閲覧。 
  15. ^ “国連機関職員がハマス奇襲関与か UNRWA調査、米は資金停止”. 時事通信. (2024年1月27日). https://www.jiji.com/amp/article?k=2024012700149 2024年1月27日閲覧。 
  16. ^ “ハマスによるテロに国連スタッフ関与疑惑 9カ国が資金拠出停止”. 毎日新聞. (2024年1月28日). https://mainichi.jp/articles/20240128/k00/00m/030/016000c 2024年1月28日閲覧。 
  17. ^ 日本も資金拠出を一時停止 「UNRWA迅速調査を」”. 共同通信社 (2024年1月29日). 2024年1月29日閲覧。
  18. ^ 昨年10月7日のイスラエルへのテロ攻撃にUNRWA職員が関与したとの疑惑について(外務報道官談話)』(プレスリリース)外務省、2024年1月28日https://www.mofa.go.jp/mofaj/press/danwa/pageit_000001_00005.html2024年1月28日閲覧 
  19. ^ “イスラエルのネタニヤフ首相、UNRWA解体要求 東欧など国連大使らに「役割終えた」”. 産経新聞. (2024年2月1日). https://www.sankei.com/article/20240201-RY2WP6B75VN4FDU4TQUNWG2YRI/ 2024年2月1日閲覧。 
  20. ^ アイルランド、UNRWAに2100万ドルを約束、イスラエルの「偽情報キャンペーン」を非難。truthout.(2024年2月15日)
  21. ^ ウンルワに対するイスラエルの「偽情報キャンペーン」は、その「命を救う使命」を「損なう」ものであってはならない - タナイステ。THE IRISH TIMES.(2024年2月15日)
  22. ^ タナイステ氏、国連救済事業機関(UNRWA)への2,000万ユーロの支援を発表。gov ie.(2024年2月15日)
  23. ^ ガザの飢餓は「避けられないもの」になりつつあると国連報告者が語る。The Guardian.(2024年1月28日)
  24. ^ UNRWAとは何ですか?なぜパレスチナ人にとって重要なのでしょうか?。ALJAZEERA.(2024年2月1日)
  25. ^ イスラエル諜報機関報告書、ガザ地区のUNRWA職員4人がハマスの誘拐に関与していると主張。sky news. (2024年1月30日)
  26. ^ イスラエルに告発されたUNRWA職員、証拠もなく解雇されたと長官が認める。The Guardian. (2024年2月9日)
  27. ^ イスラエル、UNRWAのハマス攻撃への参加に関する情報文書を保留。The LIBERTAEIAN INSTITUTE. (2024年2月5日)
  28. ^ 米国諜報機関はUNRWAとハマスの関係があるというイスラエルの主張に疑問を投げかけていると報告書が述べている。The Guardian.(2024年2月22日)
  29. ^ 「ハマスがUNRWA本部を使っていた」 イスラエル軍が主張”. The Guardian (2024年2月28日). 2024年2月22日閲覧。
  30. ^ ガザ国連施設地下にトンネル、イスラエル軍「ハマス指揮所」と主張。REUTERS.(2024年2月11日)
  31. ^ UNRWAの下にある「管制室」は太陽光パネルの設備が満載。Reddit.(2024年2月12日)
  32. ^ "イスラエルによる援助制限がガザを飢餓の危機に瀕させた経緯" .The Washington Post. (2024年3月3日).
  33. ^ "バイデン氏、増えるガザの犠牲に「大きな過ち」 イスラエル訪問意向" .朝日新聞. (2024年3月11日).
  34. ^ "米軍、ガザ支援物資の空中投下開始 第1弾で3万8千食、トラック輸送の円滑化急務" .産経新聞. (2024年3月3日).
  35. ^ "ガザ沿岸の桟橋建設や本格運用まで1〜2カ月、米国防総省" .CNN. (2024年3月10日).
  36. ^ "キプロスからガザへ、海から支援物資 「海上回廊」、10日にも開通" .朝日新聞. (2024年3月8日).
  37. ^ "UNRWAの報告書は、イスラエルが一部の職員にハマスとの関係を偽って認めるよう強要したと述べている" .REUTERS. (2024年3月9日).
  38. ^ "イスラエルが拷問機関職員を告発する報告書を受けて、カナダとスウェーデンがUNRWAの資金を回復" .COMMON Dreams. (2024年3月9日).
  39. ^ "オーストラリア、ガザ地区への支援のためUNRWAへの資金援助を再開" .The Guardian. (2024年3月15日).
  40. ^ "フィンランド、UNRWAへの資金提供を再開へ" .REUTERS. (2024年3月22日).
  41. ^ 【速報】UNRWAへの資金拠出を再開 上川大臣が発表」『TBS NEWS DIG』、2024年4月2日。2024年4月2日閲覧。
  42. ^ "オーストラリア当局はUnrwaへの資金提供停止前に疑惑の理解に奔走したことが文書で明らかになった" .The Guardian. (2024年3月28日).


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