TREX と RELAX NG
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/01/14 15:49 UTC 版)
「ジェームズ・クラーク (ソフトウェア技術者)」の記事における「TREX と RELAX NG」の解説
クラークや村田真などの人々は、XML Schemaに対して批判的な立場をとった。XML Schemaは、W3Cが開発を進めていたXMLのための新しいスキーマ言語である。従来使われてきたスキーマ言語であるDTDを代替するものである。XML Schemaは、多くの機能をつめこんだため、仕様が複雑で巨大になっていた。クラークや村田真などXML Schemaに批判的な人々は、XML Schemaの仕様を完全に実装した処理系の開発が困難であること、XMLを活用する技術者にとってXML Schemaのスキーマの読み書きは難しいこと、などを指摘した。 クラークはスキーマ言語TREX (Tree Regular Expressions for XML) を開発した。TREXでは、XML Schemaと異なり、仕様が簡潔になっている。なおほぼ同じ時期に、村田真などの人々も、XML Schemaとは別の新しいスキーマ言語RELAX (Regular Language description for XML) を開発していた。 クラークと村田真は、TREXとRELAX Coreをもとにしてスキーマ言語RELAX NGを設計した。RELAX NGの構文はTREXを発展させたものである。RELAX NGは、2001年12月に OASIS(構造化情報標準促進協会)によって標準化された。ISO においては、2003年に文書スキーマ定義言語 (DSDL、Document Schema Definition Languages) ISO/IEC 19757のPart2として規格化されている。JIS においても規格化される予定である。 クラークは、XML文書がRELAX NGのスキーマに準拠していることを検証するソフトウェアJingを開発した。
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