PCRサイクルとは? わかりやすく解説

PCRサイクル

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/19 18:10 UTC 版)

ポリメラーゼ連鎖反応」の記事における「PCRサイクル」の解説

反応液を94°C程度加熱し30秒から1分間温度保ち2本鎖DNA1本鎖分かれさせる(図①)。 60°C程度プライマーによって若干異なる)にまで急速冷却しその1本鎖DNAプライマーアニーリングさせる(図②)。 プライマー分離がおきずDNAポリメラーゼ活性至適温度帯まで、再び加熱する実験目的により、その温度6072°C程度設定されるDNA合成されるのに必要な時間、増幅する長さによるが通常1〜2分、この温度を保つ(図③)。 ここまで1つサイクルで、以後、①から③までの手順を繰り返していく事で特定のDNA断片増幅させるPCR処理をn回のサイクルを行うと、1つ2本鎖DNAから目的部分を2n-2n倍に増幅する。ただし、通常は最高で35サイクル程度行なう事から、近似的には2nの項は無視できる大きさになる。サイクル数をさらに増やすと、時間経過によりDNAポリメラーゼ活性失い、またdNTPプライマーなどの試薬消費し尽くされるため、反応制限され最終的に一連の反応停止する

※この「PCRサイクル」の解説は、「ポリメラーゼ連鎖反応」の解説の一部です。
「PCRサイクル」を含む「ポリメラーゼ連鎖反応」の記事については、「ポリメラーゼ連鎖反応」の概要を参照ください。

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