MPUボード(H68TR01)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/02/29 06:53 UTC 版)
「H68/TR」の記事における「MPUボード(H68TR01)」の解説
マイクロプロセッサHD46800は、モトローラのMC6800互換のCPU(日立はMPUと称した)で、動作クロックは921.6kHzであった。 ROM 4KBのマスクROMにはモニタとアセンブラが収められており、$F000〜$FFFFに割当てられている。当初はX32というバージョンであったが、後にアセンブラのバグなどを修正したX33に変更された。 RAM ユーザエリアとして、1K×4bitのスタティックRAM(2114型)が2個実装され、$0000〜$03FFに割当てられている。オプションとして同種のRAMを4個増設でき、$0400〜$BFFに割当てられる。 モニタのワークエリアとして、128BのRAM(HM46810A)が実装され、$E800〜$E87Fに割当てられている。 I/Oポート ポケッタブルコンソールとのインタフェースには、PIA(HD46820またはHD46821)が用いられており、$E004〜$E007に割当てられている。 オプションとして、ユーザが自由に使用できるPIAを1個増設することができ、$E008〜$E00Bに割当てられる。 オーディオカセットとのインタフェースとして、ACIA(HD46850)が実装され、$E010〜$E011に割当てられている。これにより、カンサスシティスタンダードに準拠する300bpsで、データの入出力ができる。 ボード上には2個のリレーが載っており、オーディオカセットレコーダーの自動スタート・ストップができる。これらのリレーは$E012と$E013番地に割当てられていて、ユーザプログラムからON/OFFでき、カセット以外への応用もできた。 割込みタイマ 0.8msecのハードウェアタイマが載っており、マスク可能な割込みを発生させることができる。モニタではポケッタブルコンソールの駆動に用いているが、ユーザプログラムからも自由に使うことができる。
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