エル‐シー‐ジー‐ティー【LCGT】
読み方:えるしーじーてぃー
KAGRA
(LCGT から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/09/07 16:22 UTC 版)
KAGRA(かぐら、英: Kamioka Gravitational wave detector, Large-scale Cryogenic Gravitational wave Telescope[1])、旧称LCGT (英: Large-scale Cryogenic Gravitational wave Telescope) は、日本の岐阜県飛騨市神岡町にある重力波望遠鏡である[2][3]。神岡鉱山内の、スーパーカミオカンデやカムランド、XMASSと同じ地下に建設され、アメリカ合衆国のLIGOや欧州のVirgoと同じく基線長3kmのレーザー干渉計で重力波を検出する[4]。地下に建設、鏡を冷却、サファイアを鏡に使用するという点がLIGOやVirgoとは異なる特徴である[4][5]。名称は、神岡の「KA」と重力波 (Gravitational wave) の「GRA」を合わせたものである[3][6]。
- ^ “About KAGRA Project”. KAGRA. 東京大学宇宙線研究所. 2020年2月26日閲覧。
- ^ a b c “大型低温重力波望遠鏡KAGRAが完成、重力波望遠鏡3者による研究協定を締結”. 国立天文台 (2019年10月4日). 2020年1月5日閲覧。
- ^ a b c d e 「重力波をとらえよ! 重力波望遠鏡「かぐら」の建設が本格化」『ニュートン』第32巻第9号、株式会社ニュートンプレス、2012年8月、50-59頁、ISSN 0286-0651。
- ^ a b c d e 『大型低温重力波望遠鏡KAGRA 観測開始』(プレスリリース)東京大学宇宙線研究所、2020年2月25日 。2020年2月26日閲覧。
- ^ “大型低温重力波望遠鏡KAGRA”. 重力波プロジェクト推進室. 国立天文台. 2020年2月27日閲覧。
- ^ a b “LCGTの愛称は「かぐら(KAGRA)」に決定!”. KAGRA (2012年1月28日). 2020年2月26日閲覧。
- ^ 文部科学省研究振興局振興企画課 (2010年6月22日). “最先端研究基盤事業 補助対象事業”. 報道発表. 文部科学省. 2010年7月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年7月13日閲覧。
- ^ a b 『世界初の重力波直接観測を目指す大型低温重力波望遠鏡 KAGRAのトンネル掘削が完了』(プレスリリース)東京大学宇宙線研究所、2014年3月31日 。2020年2月26日閲覧。
- ^ “2011年3月12日に予定していましたLCGT愛称決定会議は6月に延期となりました。”. KAGRA (2011年4月1日). 2020年2月26日閲覧。
- ^ 『重力波望遠鏡KAGRAのサファイア鏡4基が完成、来年の観測開始へ』(プレスリリース)東京大学宇宙線研究所、2018年8月21日 。2018年8月21日閲覧。
- ^ “O3 GEO-KAGRA観測結果論文発表”. KAGRA. 2023年9月8日閲覧。
- ^ 「週刊文春」編集部. “ノーベル賞学者の「KAGRA計画」 重力波の検出は事実上、不可能に”. 文春オンライン. 2021年11月28日閲覧。
- ^ “オンライン記事並びに週刊誌の報道について”. 宇宙線研究所. 2021年12月6日閲覧。
- ^ “LIGO-Virgo-KAGRAの次期観測運転について”. KAGRA. 2023年9月8日閲覧。
- ^ “KAGRAは5月25日0時にO4観測運転を開始しました。”. KAGRA. 2023年9月8日閲覧。
- 1 KAGRAとは
- 2 KAGRAの概要
- 3 脚注
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