Claviceps africana(モロコシ麦角病菌)
Claviceps africana Frederickson, Mantle & De Milliano
分類:子のう菌門,核菌綱,ボタンタケ目,バッカクキン科
世界の代表的なモロコシ(ソルガム)麦角病菌。日本には1980年代に侵入し,現在は関東以南に分布。発病した花序の形成する蜜滴内および表面の分生子が風雨で飛散して蔓延する。小穂には麦角(菌核)を形成するが,子座を形成させるのは困難。
性状(機能):植物病原菌 病徴→JPEG(29kb)
形態: 有性世代: 赤褐色の麦角(菌核)から紫色の柄,濃紫色の小頭をもち,高さ8-15mmの子座(キノコ)を生じる。小頭表面には洋梨形の子のう殻を埋没して形成し,内部には円筒形の子のう及び無色,糸状,大きさ-45×0.8-1.2μの子のう胞子を形成する。 無性世代:菌核表面および花序蜜滴内に,無色,俵形,大きさ9-17×5-8μの大型分生子および直径2-3μの小型分生子を多数形成する。蜜滴表面には大型分生子の基部がやや狭まった二次分生子を形成する。 | ||
大型分生子と 小型分生子 | 蜜滴表面の 二次分生子 |
標本番号 | 菌種 | 宿主和名 | 宿主学名 | 症状 | 採集地 | 採集年月日 | 採集者 |
135-1-25 | Claviceps africana | ソルガム | Sorghum bicolor | 麦角病 | 宮崎県都城市 | 1988.11 | 島貫忠幸 |
135-1-26 | 〃 | 〃 | 〃 | 〃 | 鹿児島県串間市 | 〃 | 〃 |
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