2018年1月の人種差別騒動
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/12 09:20 UTC 版)
「H&M」の記事における「2018年1月の人種差別騒動」の解説
2018年1月、イギリス版オンラインショップの子供服コーナーで、「Coolest Monkey In The Jungle」(ジャングルで一番クールなサル)とプリントされたパーカーを黒人少年のモデルが着用している画像が掲載された。これが人種差別であるとしてTwitterなどのSNSが炎上し、H&Mは謝罪して写真をパーカー単体のものに差し替えた。この問題を受け、カナダの歌手ザ・ウィークエンドは、H&Mとの契約の打ち切りを表明した。また、2018年3月に同社とのコラボレーションを実施する予定だったアメリカ合衆国のラッパージー・イージーも、パートナーシップを打ち切る考えを明らかにした。 H&Mは謝罪文の中で問題となったパーカーを全世界での販売を中止することを発表したが、南アフリカの野党経済的解放の闘士は「人種差別に対して謝罪をすれば許されるという時代は終わった」として同年1月13日に南アフリカ国内で抗議デモを実施し、支持者の一部がH&Mの店舗を襲撃する事件も発生した。一方、BBCが報じたところによれば、モデルの母親は「H&Mに人種差別の意図はない」と発言したため、他の黒人たちから批判され、身の安全のために転居を余儀なくされた。母親はBBCのラジオ番組「アウトサイド・ソース」のインタビューで、自らも人種差別の被害者であり人種差別が大きな問題であることは理解しているが、問題のパーカーを見て人種差別だとは思わないと話した。その上で、黒人やアフリカ系アメリカ人にとっては、自分は「裏切り者」であり、「金のために息子を売り飛ばした」と見られていると述べた。
※この「2018年1月の人種差別騒動」の解説は、「H&M」の解説の一部です。
「2018年1月の人種差別騒動」を含む「H&M」の記事については、「H&M」の概要を参照ください。
- 2018年1月の人種差別騒動のページへのリンク