黒田騒動を題材にした作品
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/24 15:55 UTC 版)
「栗山利章」の記事における「黒田騒動を題材にした作品」の解説
「黒田騒動」も参照 嘉永5年(1852年)、江戸中村座において歌舞伎演目として上演された。外題『御伽譚博多新織』。他に数々の外題で続きものが各座で上演されている。 黒田騒動(栗山大膳事件)を題材にして、利章を忠義の人物であり一連の騒動も忠之の暴政を諌めるために起こした事件であるとして描いたのが森鷗外の小説『栗山大膳』である。鴎外自身は、本作は筋書きのみ書いたにすぎず、自分の校正なしで発表されたため、小説としては不十分であると述べている。 滝口康彦『主家滅ぶべし』では利章の忠臣像を裏から見た作品になっており、利章は生真面目で勇断の人ではあるが、自身の忠義にこだわるあまりに融通が効かず、加えて人の心を慮ることが出来ないために、主君から遠ざけられ、家中でも孤立し、無意識の内に己の面目と矜持を保つために、黒田騒動を起し主家を危機に陥れた独善の人として描かれた。 映画も沢山製作された。
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