黄金柏葉・剣・ダイヤモンド付騎士鉄十字章
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「騎士鉄十字章」の記事における「黄金柏葉・剣・ダイヤモンド付騎士鉄十字章」の解説
全軍で最も勇敢な軍人、12人のみに授与されると定められていた勲章。12という数字はキリストの最後の晩餐に因むという。 柏葉・剣・ダイヤモンド付騎士鉄十字章受章者のうちさらに戦功を立てた者が授与される。剣付き柏葉は下級章と形状は同じながらプラチナ製ではなくその名の通り18金製となっており、50個ものダイヤモンドがちりばめられていた。剣・柏葉の色が金となっている騎士鉄十字章はこれのみである。 制定が1944年12月と戦争末期であったこともあり、実際に受章したのは急降下爆撃機のパイロットハンス・ウルリッヒ・ルーデル空軍大佐のみであった。ルーデルへの授章はヒトラー自らの手で行われている。 一説にはヒトラーが、功績を挙げすぎたルーデルに相応しい勲章が存在しなかったがために作った物だとも言われている。前述の12という数字に関しても、彼のような英雄が再び現れる事を願ってのことであるとも言われている。騎士鉄十字章の最高勲章であり、1939年鉄十字章全体でも最高勲章大鉄十字章(受章者はヘルマン・ゲーリング一人であった)に次ぐ勲章である。この勲章用の勲記は作られていないようである。
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