騎乗の起源とする言説
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/15 18:29 UTC 版)
ところで、デレイフカ遺跡では東端の恐らく祭祀場と思われる場所から、1頭の馬の頭骨と左前脚の骨が出土している。この馬の骨は埋葬されたとも考えられる事や、その他諸々の特徴により、食事のゴミと一緒に出土する他の馬の骨と一線を画している。この馬骨に見られる特徴は以下の通りである。 シカ角や獣骨製の馬具が頭骨の近くから出土した。 この出土品は、紀元前2000年紀~紀元前1000年紀の鑣(ひょう)状銜(ハミ)留めとは異なり、馬上で制御する為の複雑な構造を持っておらず引っ張る為に取り付けたと思われる単純な構造である。従ってハミ留めではないと考えられている。 大臼歯に摩耗が見られる。 大臼歯のエナメル質の摩耗は、ハミではなく徒歩で曳く為の馬具が付けられていたためであると考えられる。 7~8歳の雄である。 馬は通常3~4歳で体格の成長が止まるので、食肉用とするのであれば7~8歳まで生かしておくことはありえない。但し群れを統制する為や交配の為にリーダーの牡馬を残す事は広く見られる措置である。
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