飯山陽
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飯山 陽(いいやま あかり、1976年〈昭和51年〉2月7日[3] - )は、日本のイスラム思想研究者、アラビア語通訳[1]、YouTuber、政治活動家。麗澤大学国際問題研究センター客員教授[6][7][8]。専門はイスラム法学[9]・イスラム教に関わる世界情勢の調査・分析など[3]。
注釈
- ^ 政治学者の苅部直は書評で、イスラム教の研究者の多くが「イスラーム」という呼称を使っているのに、本書の著者があえて「イスラム教」という言葉を使って論じていることを指摘し、「それは、イスラム教が特権的なすぐれた宗教であるかのように語る態度に対する、深い疑念の表われなのだろう」と述べた上で
と解説し、「こうした本書の指摘は、専門家の手になるものだけに、衝撃力をもっている」と評価した[17]。(前略)重大な問題は、研究者の独りよがりな発言の調子が、イスラム教そのものと堅く結びついている点である。唯一神をひたすら
讃 えるべき存在として人間をとらえ、イスラム法による統治を全世界に広めるべく戦うことを、絶対的な正義と見なす。それは「穏健」なイスラム教徒も、アルカイダや「イスラム国」のような過激派も、広く共有する思想にほかならない。 - ^ 名古屋外国語大学外国語学部講師(2018年当時)の松山洋平は『イスラム教の論理』の書評において、第一の問題点は「著者がイスラム法学の諸理論について正確な理解を欠いている」ことであり、第二の問題点は「著者の(イスラム教以外の宗教を含む)宗教全般についての先入観と無理解である。これが,本書がイスラム教の特殊性を無用に強調する背景にある」と指摘した。そして、結論として
と批判した[18]。本書は全体にわたって種々の問題が散見される。そのため,イスラム法学の知識,クルアーン解釈(tafsīr)の知識,昨今の「過激派」と「穏健派」の解釈の異同についての知識等を備えたうえで注意深く読まなければ,イスラム教についての誤った理解をもたらす可能性が高いと言わざるを得ない。
- ^ 社会学者の橋爪大三郎は書評で、異論を封じることは「学問に必須の多様性が失われる」ことであり「それでは元も子もない」と述べた上で
と解説した[19]。著者飯山氏は本当に勇気がある。ギョーカイ全体を敵に回している。さまざまな不都合を覚悟したろう。(中略)でもまず異論がのべられることが重要だ。
- ^ 政治学者の岩田温は書評で、イスラム国(IS)が台頭したときに日本で「腑に落ちる」論考がみつからず希望を失いかけた際に、「
彗星 ()の如 ()く現れたのが本書著者の飯山陽氏だった」と紹介し、「本書では、日本で中東問題を論ずる専門家が厳しく批判される」と解説して、具体的な例としてイランでは「おしん」や日本のアニメが人気が高いことを理由にして「親日国」だと紹介されることが多いにもかかわらず、日本のタンカーが攻撃されたことを取り上げている。そして、書評の最後で
と解説した[20]。他ならぬ「専門家」によって中東問題の事実が隠される。彼らが
隠蔽 ()しようとするイスラム諸国の不都合な真実を伝えるのが本書である。本書を不快に感じる人々も存在するだろう。しかし、我々 ()は気づくべきだ。虚偽ではなく、真実からしか真の他者理解は生まれない。
出典
- ^ a b c d e “著者プロフィール”. 新潮社. 2019年2月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年2月3日閲覧。
- ^ iiyamaakariの2020年2月7日のツイート、2023年12月22日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i 飯山陽 (2019年3月13日). “自己紹介”. Blogger. 2019年3月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年7月7日閲覧。
- ^ a b c 飯山陽 (2009年11月26日). “イスラームにおける「法の目的」 マスラハ概念の理論と実践”. 東京大学. 2019年2月3日閲覧。
- ^ “エジプトの空の下――わたしが見た「ふたつの革命」”. 晶文社. 2021年12月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年7月15日閲覧。
- ^ “飯山陽”. FNNプライムオンライン. 2023年12月22日閲覧。
- ^ a b “2022年度 国際問題研究センター 構成員”. 麗澤大学 (2022年11月1日). 2023年7月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年7月15日閲覧。
- ^ a b “2023年度 国際問題研究センター 構成員”. 麗澤大学 (2023年4月1日). 2023年7月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年7月15日閲覧。
- ^ 飯山 2018b, p. 6
- ^ a b “どこまでもイスラム世界 飯山陽プロフィール”. iiyamaakari.com (2019年3月13日). 2022年10月5日閲覧。
- ^ “過去の定例懇話会”. 日本学術振興会. 2023年12月22日閲覧。
- ^ 飯山陽 (2021年7月5日). “恐怖の「今ここ!」アプリとMySOS”. note. 2023年12月22日閲覧。
- ^ IiyamaAkariの2022年11月17日のツイート、2023年12月22日閲覧。
- ^ “東京15区支部長(公認候補予定者)について”. 日本保守党. 2024年3月5日閲覧。
- ^ 松山, 洋平 (2018-09-30). “書評 飯山陽著『イスラム教の論理』”. オリエント 61 (1): 74-78. doi:10.5356/jorient.61.1_74_78 .
- ^ 2023年10月29日午後7時0分
- ^ 苅部直 (2018年3月19日). “【書評】『イスラム教の論理』 飯山陽著(扶桑社新書)”. 読売新聞 オンライン (読売新聞). オリジナルの2019年7月3日時点におけるアーカイブ。 2021年9月12日閲覧。
- ^ 松山洋平「書評 飯山陽著『イスラム教の論理』」『オリエント』第61巻第1号、日本オリエント学会、2018年9月30日、74-78頁、doi:10.5356/jorient.61.1_74_78。
- ^ 橋爪大三郎「【短評】橋爪大三郎さん評/飯山陽(あかり)さん著『イスラム教再考 18億人が信仰する世界宗教の実相』(扶桑社新書)」『毎日新聞』毎日新聞東京本社、2021年4月3日、朝刊。2023年12月22日閲覧。オリジナルの2021年4月3日時点におけるアーカイブ。
- ^ 岩田温 (2022年6月5日). “【書評】『中東問題再考』飯山陽著 「専門家」が隠すイスラム”. 産業経済新聞社. オリジナルの2021年4月3日時点におけるアーカイブ。 2023年12月22日閲覧。
- ^ 番組トップページから「出演者」をクリック
- ^ “再生リスト”. ニュースあさ8時!. 2023年6月21日閲覧。
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