領空侵犯
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/11/06 13:43 UTC 版)
領空侵犯(りょうくうしんぱん)とは、国家がその領空に対して有する権利を侵犯する行為のことであり、具体的には他国の航空機・飛行物体が当該国の許可を得ず、領空に侵入・通過する国際法上の不法行為を指す。
注釈
- ^ もっとも、軍用のミサイルはこの限りではないが、高度200〜300kmを高速飛行する物体に戦闘機を発進させて、目視確認することはできない。
- ^ その国の情勢如何(戦乱など)では、即座に撃墜するなどの手段が行われる可能性もある。
- ^ ただし、冷戦構造下という側面もあり、アメリカを中心とした西側諸国が特に強く非難した。
- ^ 国際慣例上、軍用機に対しては退去を命じてもそれを無視され領空を侵犯する場合、これを攻撃しても問題はないとされる。
- ^ 撃たれてからでは遅い現代の空中戦では、先手をとられる形になる。
- ^ 領空侵犯をしてから飛び立つと間に合わないので、実際は、領空の周囲に防空識別圏を設定して、実際に領空のラインを割るまでの余裕を持って発進するようにしている。
出典
- ^ 浦野起央『地図と年表で見る 日本の領土問題』2014年、28頁。
- ^ マイコミ新書『日本人が知らない日本の安全保障』著:加藤ジェームズ、2011年P52
- ^ 国際民間航空条約の改正に関する千九百八十四年五月十日にモントリオールで署名された議定書 (第三条の二に関するもの),日本国外務省
- ^ 緊急発進対象は「日本機」 中国軍研究者、香港紙に 共同通信2014年2月2日[リンク切れ]
- ^ a b c 日本放送協会. “【詳しく】日本上空の偵察用気球「撃墜可能」に? 見直しの経緯と課題 | NHK”. NHKニュース. 2023年2月15日閲覧。
- ^ 政治経済研究会『自衛隊史 祖国を護るとは』著:寺田晃夫 1997年 P443
- ^ a b 政治経済研究会『自衛隊史 祖国を護るとは』著:寺田晃夫 1997年 P444
- ^ “平成18年度緊急発進実施状況” (PDF). 統合幕僚監部 (2007年4月24日). 2008年3月6日閲覧。
- ^ “平成26年度緊急発進実施状況” (PDF). 統合幕僚監部 (2015年4月15日). 2015年12月10日閲覧。
[続きの解説]
「領空侵犯」の続きの解説一覧
- 1 領空侵犯とは
- 2 領空侵犯の概要
- 3 その他の領空侵犯事件
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