音羽幼稚園殺人事件(おとばようちえんさつじんじけん)
…山田容疑者は春奈の母親に「特別な親近感」を抱いていた。しかし、春奈の母親との交際が少なくなると「かえって不快感・疎外感」を感じ始めた。人目を気にして「親近感を装った」が、そのために「心理的葛藤」が生じた。「春奈がいなくなれば母親とも顔を合わせなくて済む」と考えた結果、春奈を「機会があれば殺害しよう」と思うに至った。
これは、春奈ちゃん事件の冒頭陳述の一部である。この事件は、1999年11月、山田容疑者が若山春奈ちゃん(当時2歳)を東京都文京区の幼稚園内で殺害、その後遺体を静岡県大井川町の実家に運んで埋めた、というものである。
今回の事件は、「なぜ普通の主婦が事件を犯したのか」ということで世間の注目を集めている。この事件には、容疑者の個人的な事情を超えた社会病理が背後にあるのではないか、という見方もされている。
(2000.03.07更新)
- 音羽幼稚園殺人事件のページへのリンク