霊長類学
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霊長類学(れいちょうるいがく、英語: primatology)は、ヒト以外の霊長類を対象とした学際分野のことである。霊長類学の研究者は動物行動学、生態学、遺伝学、心理学、文化研究、社会学などと方法論を一致し、研究手法についてとくに決まったやり方があるわけではない。人間を理解するための外群として人類学のサブカテゴリーなのか、生物学という総体の中におけるサブカテゴリーとして霊長類学が人類学を内包するのかについては、研究者のスタンスに依存する。また霊長類学は必ずしも自然科学に限定されるわけではない。自然人類学や古人類学とも混交している。この分野の研究は薬理的、外科的実験を伴う解剖学的研究、野生状態での行動や生態に及ぶ。また比較心理学、比較認知科学、動物心理学や言語の起源の研究でも中心的な役割を果たしている。これらの研究は現生人類や人類の進化の理解に大きく貢献している。
- ^ 伊谷純一郎「霊長類社会構造の進化」 『霊長類社会の進化』平凡社、1988. 第8章、pp.209-210.
- ^ アン・プレマック、デイヴィッド・プレマック『心の発生と進化―チンパンジー、赤ちゃん、ヒト』鈴木光太郎、 長谷川寿一訳 新曜社 2005年 p-iii
- ^ 伊谷純一郎『霊長類社会の進化』p.301.
- ^ 黒田末寿の『人類進化再考』以文社、1999、p.12.
- ^ 伊谷純一郎『霊長類社会の進化』p.286.
- ^ Kano, T. 1980 Social Behavior of Wild Pygmy Chimpanzees of Wamba, Journal of Human Evolution9: 243-260.
- ^ 黒田末寿 1982『ピグミー・チンパンジー』筑摩書房。
- ^ 黒田末寿1999『人類進化再考』以文社、pp.95-97, p.173.
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