電子債権(でんし・さいけん)
企業間で取引される手形に代わるものとして、電子債権がインターネットなどで取引できる。電子登録債権法案(仮称)として、2007年の通常国会で審議される予定となっている。
電子債権の発行や譲渡などの取引はインターネットを通じて行い、資金化などの基盤を構築する。すでに成立している「株券の電子化に関する法律」で2009年6月までに上場企業の株式が電子化されるため、金融取引でペーパーレス化がいっそう進むものと見られる。
紙媒体の手形は、作成や保管に費用(コスト)が発生し、紛失や盗難のリスクを抱えている。電子債権によるペーパーレス化によって、このような問題点を解消するとともに、金融商品のひとつとして投資家の間で売買を認めるなど取引の流動性を確保する新しい制度となる。
(2007.01.22掲載)
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