隠しノンブル
隠しノンブルとは、紙面のレイアウト上、隠れてしまったノンブルのことである。
ノンブルは、一般的には左ページは左下、右ページは右下に配置することが多い。例えば、右ページの右下に断ち切りいっぱいの画像を配置した場合、画像の上にノンブルを乗せるケースは少なく、ノンブルは画像の下に隠される。このように隠されたノンブルを隠しノンブルという。
隠しノンブルは、冊子のようなノンブルのない書物では、「のど」の部分(ページを綴じる部分)に小さい文字で配置したり、仕上がりサイズの外側に配置したりすることがある。これは読者向けのノンブルではなく、印刷所や製本所が確認するために配置したものである。
隠しノンブル
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/07/12 03:07 UTC 版)
ページ数に数えるがノンブルを付けないことは、隠しノンブル(英: blind folio)と呼ばれている。隠しノンブルは中扉、白紙ページ、奥付、広告のみのページ、目次・ページの全体が挿絵であるようなページなどで行われる。漫画を含めてビジュアル性の高い出版物においては、ノンブルが数頁に一度しか表示されていないことがある。しかしこれは「表示されていない、ように見える」と考えるべきで、裁断する直前まで裁ち切りの部分に数字が打たれているのが通例である。これを「隠しノンブル」と言い、面付けなどの作業の際に混乱を未然に防止する役割を持っている。 句集・歌集・詩歌集などは、ノド(本の内側部分)に近いところへノンブルを打たれている場合があり、これも隠しノンブルと呼ばれている。
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