りくぐん‐しょうねんひこうへい〔‐セウネンヒカウヘイ〕【陸軍少年飛行兵】
読み方:りくぐんしょうねんひこうへい
陸軍少年飛行兵
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陸軍少年飛行兵(りくぐんしょうねんひこうへい、英語: Army Air Force Little Boy Soldiers)とは、日本陸軍の航空兵科現役下士官となるため、10代の男子志願者から選抜されて陸軍の航空関係諸学校で教育を受ける者。1933年(昭和8年)4月に制度の原点となる陸軍飛行学校生徒が定められ、1940年(昭和15年)4月より正式に「少年飛行兵」の名称となり太平洋戦争(大東亜戦争)終結まで存在した。少飛(しょうひ)の略称で呼ばれるケースもある。
- ^ 『陸軍航空士官学校』p.55
- ^ 『翼をささえて』p.15
- ^ 「御署名原本・昭和八年・勅令第六八号・陸軍飛行学校ニ於ケル生徒教育ニ関スル件(国立公文書館)」 アジア歴史資料センター Ref.A03021891500
- ^ 徴兵によらず志願により陸軍の兵となる場合は、満17歳より可能であった。
- ^ 国立国会図書館デジタル化資料 - 官報. 1933年04月28日
- ^ 下士官候補者であるために、初めから伍長勤務上等兵となった。
- ^ 『翼をささえて』p.22
- ^ 「御署名原本・昭和十年・勅令第二二五号・陸軍航空技術学校令(国立公文書館)」 アジア歴史資料センター Ref.A03021999300
- ^ 国立国会図書館デジタル化資料 - 官報. 1935年08月05日
- ^ 「御署名原本・昭和十年・勅令第二二四号・熊谷陸軍飛行学校令制定昭和八年勅令第六十八号(陸軍飛行学校ニ於ケル生徒教育ニ関スル件)廃止(国立公文書館)」 アジア歴史資料センター Ref.A03021999200
- ^ 国立国会図書館デジタル化資料 - 官報. 1935年12月10日
- ^ 「御署名原本・昭和十二年・勅令第五九九号・東京陸軍航空学校令(国立公文書館)」 アジア歴史資料センター Ref.A03022139100
- ^ 国立国会図書館デジタル化資料 - 官報. 1938年01月31日
- ^ 「御署名原本・昭和十二年・勅令第六〇〇号・熊谷陸軍飛行学校令中改正(国立公文書館)」 アジア歴史資料センター Ref.A03022139200
- ^ 「御署名原本・昭和十三年・勅令第四七〇号・陸軍航空整備学校令制定陸軍鉱区技術学校令廃止(第七百四十九号ヲ以テ本号中改正)(国立公文書館)」 アジア歴史資料センター Ref.A03022214800
- ^ 「御署名原本・昭和十三年・勅令第四六九号・水戸陸軍飛行学校令(第七百四十八号ヲ以テ本号中改正)(国立公文書館)」 アジア歴史資料センター Ref.A03022214700
- ^ 「御署名原本・昭和十三年・勅令第四七一号・東京陸軍航空学校令中改正(国立公文書館)」 アジア歴史資料センター Ref.A03022214900
- ^ 国立国会図書館デジタル化資料 - 官報. 1937年12月16日
- ^ 国立国会図書館デジタル化資料 - 官報. 1938年08月31日
- ^ 1943年5月より年齢の下限は満14歳となった。国立国会図書館デジタル化資料 - 官報. 1943年05月05日
- ^ 国立国会図書館デジタル化資料 - 官報. 1937年10月26日
- ^ 「御署名原本・昭和十五年・勅令第二九一号・陸軍志願兵令(国立公文書館)」 アジア歴史資料センター Ref.A03022469100
- ^ 「御署名原本・昭和十五年・勅令第二九三号・陸軍補充令及昭和十二年勅令第六百五十四号(陸軍補充令中改正)中改正(国立公文書館)」 アジア歴史資料センター Ref.A03022469300
- ^ 「御署名原本・昭和十五年・勅令第二九五号・東京陸軍航空学校令中改正(国立公文書館)」 アジア歴史資料センター Ref.A03022469500
- ^ 『陸軍航空士官学校』p.56
- ^ 「御署名原本・昭和十五年・勅令第五七七号・宇都宮陸軍飛行学校令(国立公文書館)」 アジア歴史資料センター Ref.A03022497700
- ^ 「御署名原本・昭和十五年・勅令第五七八号・大刀洗陸軍飛行学校令(国立公文書館)」 アジア歴史資料センター Ref.A03022497800
- ^ 国立国会図書館デジタル化資料 - 官報. 1940年08月23日
- ^ 国立国会図書館デジタル化資料 - 官報. 1940年10月30日
- ^ 戦技とは複座以上の軍用機に装備された旋回機銃の射撃を指す。戦技分科の少年飛行兵は、操縦分科(主として規定の期間内に操縦教育の習得が困難と判断された者)、通信分科のうち戦技を志願する者が転科した。
- ^ 「御署名原本・昭和十五年・勅令第四九九号・陸軍航空通信学校令(国立公文書館)」 アジア歴史資料センター Ref.A03022489900
- ^ 国立国会図書館デジタル化資料 - 官報. 1941年07月10日
- ^ 「昭和14年「密大日記」第3冊(防衛省防衛研究所)」 アジア歴史資料センター Ref.C01004593000
- ^ 「昭和16、17年 「壹大日記合冊」(防衛省防衛研究所)」 アジア歴史資料センター Ref.C04014904600
- ^ 『翼をささえて』p.19
- ^ 「御署名原本・昭和十八年・勅令第二二五号・陸軍少年飛行兵学校令(国立公文書館)」 アジア歴史資料センター Ref.A03022811900
- ^ 『陸軍少年飛行兵』p.10、国立国会図書館デジタル化資料 - 陸軍少年飛行兵。
- ^ 『翼をささえて』p.20
- ^ 少飛会 1983, p. 57.
- ^ 少飛会 1983, p. 61.
- ^ a b c d e 少飛会 1983, p. 910.
- ^ 少飛会 1983, p. 913.
- ^ 少飛会 1983, p. 848.
- ^ “「自分は元海軍少年航空整備兵であります」台湾軍国少年の愛国心”. WEDGE. 2023年5月27日閲覧。
- ^ 少飛会 1983, p. 751.
- ^ 少飛会 1983, p. 758.
- ^ 井上幸男. “軍人軍属短期在職者が語り継ぐ労苦(兵士編) 第10巻 遠い記憶と悠久の平和 -飛行第二〇〇戦隊整備中隊員-” (PDF). 平和祈念展示資料館. 2018年2月4日閲覧。
- ^ 少飛会 1983, p. 862.
- 1 陸軍少年飛行兵とは
- 2 陸軍少年飛行兵の概要
- 3 概要
- 4 年譜
- 5 参考文献
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