鎌田明彦
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/23 00:13 UTC 版)
鎌田明彦(2007)は夫婦結合姓も含めた夫婦創姓を提案している、その主張は、結婚して創姓するだけでなく旧姓名は「個人名称」として残り、両者を使い分けるというものである。例えば「山本花子」と「大津太郎」が結婚して「瀬田」という姓を創るとすれば、それぞれ「瀬田山本花子」「瀬田大津太郎」となり、近所からは「瀬田さん宅」と呼ばれるが、職場では依然として「山本花子」「大津太郎」という個人名称を名乗るというものである。子供はみな「瀬田」を名乗る。この制度は選択的夫婦別姓制度と違って「家族の名称」が「なくなる」というデメリットがないとする。それどころか選択的夫婦別姓制度では夫の姓が事実上の「家族の名称」になるという男女不平等を生じるという指摘も行っている(27-28頁など)。ここで鎌田は「姓」を「家族の名称」、「名」を「個人名称」とする「ルール」があるとし、そのルールがなくなることに反対だとする(13頁など)。 ただし、この論では結婚の経験の有無がわかってしまうので、成人に達したときにまず自ら姓を創り(それは元の姓とは必ず異なっていなければならない)、そして結婚したときに創る家族姓は夫の姓でも妻の姓でも第3の新しい姓でも選択することができるとする(64頁以降)。
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