金円券
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/14 01:00 UTC 版)
金円券(きんえんけん、金圓券)は中華民国政府が中国大陸で発行した貨幣の一種。1948年8月発行開始、1949年7月に流通停止となった。使用期間は10箇月前後であり、インフレにより最終的に価値は2万分の1に下落した。金円券は発行当初、政府の民間の金、外貨を強制的に兌換させる手段として利用された。しかし発行限度額が厳守されなかったために悪性のインフレを招き、民間経済は混乱を来たした。特に都市部の中小資産階級は経済的に巨額の損失を蒙り、都市部での国民党の支持を失わせ、国共内戦で共産党が勝利する遠因にもなった。
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