選挙協力(せんきょきょう力)
各政党が候補者の調整をし、一本化した候補者を応援することによって、当選の可能性を高める。連立与党が政権の維持を目的としたり、あるいは野党が政権の奪取を狙って、与野党それぞれで選挙協力が行われる。
政権与党の場合、一つの選挙区で与党の候補者同士が争っても得策ではなく、選挙に有利とされる現職議員を立候補させ、他の与党は候補者を立てない。
野党の場合も同様で、各政党が選挙で政権批判をしても、有権者の投票が複数の野党候補者に割れることは避けたいところである。そこで、これらの批判票をすべて一人の候補者に獲得させ、政権の逆転を狙いる。
具体的には、所属政党の公認の下で他の協力政党の推薦を得る形にするか、または、絞り込んだ候補者を無所属として立候補させるかの二通りの方法が考えられる。
政党が合併するわけでもなく、国会で統一会派を組むわけでもなく、政党間で協力して選挙を進めていく点が特徴である。このため、与野党対決が鮮明になり、擬似的な二大政党制が実現することになる。
しかし、選挙後の政権構想は不透明であり、調整によって出馬を取りやめる政治家やその地元からの反発もあり、実現へ向けての課題が多いことも事実である。さらに、統一の首相候補を掲げて支持を訴える「オリーブの木」という手法があるが、日本では芽はあるものの、なかなか身を結ぶところまでは行っていない。
(2000.12.30更新)
選挙協力
選挙協力
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/07 07:08 UTC 版)
思想的には保守であるが[要出典]、自公政権打倒のためには共産党を含めた全野党による選挙協力も辞さないことを表明した。社会党の社公民路線以来、「非自民・非共産」として、共産外しが常態となっていた野党第1党の代表としては異例の見解であった。そのため、自公からはもちろん、党内の反共主義者からの批判が見られた。共産党は現時点では「市場主義重視」の民主党の「第三の道」路線に対して自公共々批判的であるため、実現しなかった。
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