遠巻きに回り込む狼たち
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/30 05:04 UTC 版)
「インドシナ銀行」の記事における「遠巻きに回り込む狼たち」の解説
1875年2月末にかけて役員会は何度も基本事項を話し合って決めた。ここで、パリ割引銀行の支店を継承してサイゴン支店とすることとなった。12月1日、製造を委託してあったフランス銀行から銀行券を納入された。これをサイゴン支店が受領したのは翌1876年1月8日である。一方、春にオリエンタル・バンクが撤退したポンディシェリにも、1877年1月8日に支店を出した。ポンディシェリ支店の銀行券は植民地の狭さに流通が制限された。フランス人商人の資金難を救い、欧州宛の落花生輸出手形を買い、それなりの意義と収益をもった支店であったが、しかし肝心の資金をパリ本部やコルレス網の向こう側から金をかけて集めなければならなかった。 インドシナ銀行の営業圏は、1884年までの10年間こそ1875年の大統領デクレに従いコーチシナとインドの両植民地に留まっていた。しかし1885年からは一転して経営拡大した。それまではサイゴン支店が本稿の焦点となる。サイゴンでは役員会のイニシャティブにより、巨額の償却と積立が行われた。
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