迂回献金事件
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/20 16:52 UTC 版)
組織内候補の西村正美参議院議員の後援会に日歯連から5000万円が寄付され、寄付と同日に同後援会から、同じく組織内候補の石井みどり参議院議員の後援会に5000万円が寄付され、日歯連がこれとは別にさらに石井みどり後援会に4500万円を寄付していたことが発覚。東京地検特捜部はこれを政治資金規正法で禁じられた迂回献金と認定。2015年9月30日に政治資金規正法違反(虚偽記入、量的制限)で前会長で現日本歯科医師会会長の高木幹正、会計責任者で前副理事長の村田憙信、元会長の堤直文の3人が逮捕された。その後特捜部は家宅捜索や西村・石井両参議院議員に対する任意の事情聴取などを行い容疑の裏付けを進め、10月20日に前会長ら3人と、両罰規定に基づき団体としての日歯連が起訴された。 2018年1月22日に村田元副理事長が東京地裁から禁錮2年・執行猶予3年の有罪判決を言い渡された。同年6月27日には、高木前会長と堤元会長に対してもそれぞれ禁錮1年6カ月・執行猶予3年、団体としての日歯連にも罰金50万円の有罪判決が言い渡された。 堤元会長は控訴せず判決が確定し、高木、村田両名についても最高裁で上告が棄却され判決が確定した。
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