軟口蓋化した歯茎側面接近音
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/14 01:10 UTC 版)
「有声歯・歯茎・後部歯茎側面接近音」の記事における「軟口蓋化した歯茎側面接近音」の解説
軟口蓋化した歯茎側面接近音(velarized alveolar lateral approximant)または暗いL(dark L)は、一部の言語で使用される子音の一種である。歯茎、歯歯茎、または歯側面接近音であり、軟口蓋化または咽頭化の二次的調音を伴う。この音を表わす国際音声記号は ⟨lˠ⟩(軟口蓋化側面音)および ⟨lˤ⟩(咽頭化側面音)であるが、軟口蓋化と咽頭化の両方を対象にする専用の文字 ⟨ɫ⟩ がおそらくより一般的である。最後の文字は ⟨ɬ⟩(無声歯茎側面摩擦音)と決して混同してはならない。しかしながら、一部の学者は軟口蓋化した歯茎側面接近音を表わすためにその記号を意地でも使用する(例えばBeal (2004))。こういった用法は非標準的と見なされている。 この音が歯音または歯歯茎音とすると、それを示すために歯音補助記号を使用することができるだろう(⟨l̪ˠ⟩、⟨l̪ˤ⟩、⟨ɫ̪⟩)。 軟口蓋化と咽頭化は一般的に舌頂音のより歯的な調音と関連しているため、暗いLは歯音または歯歯茎音である傾向にある。明い(非軟口蓋化)Lはは歯茎部位へ後方化する傾向がある。 暗いLという用語は、特にスラブ語派では、硬いLと同義であることが多い。
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