赤蝦夷風説考
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/14 00:46 UTC 版)
『赤蝦夷風説考』(あかえぞふうせつこう)は、江戸時代中期の医師・経世家(経済学者)である工藤平助が著したロシア研究書[注釈 1]。天明初年(1781年)に下巻が先に書かれ、天明三年に序文・上巻と付属する地図2枚が成稿された[1]。写本の中には『加摸西葛杜加国風説考』[注釈 2]の書名を持つものがあり、この名称を正とする研究も定着しつつある[2][3]。また「魯西亜略説」などの異名もある。またのちに最上徳内が『別本赤蝦夷風説考』という書を著しているが、内容は全くの別物である。
注釈
出典
- ^ a b c d e 岩崎奈緒子「「加摸西葛杜加国風説考」の歴史的意義」、九州史学研究会(編)『境界から見た内と外』 <『九州史学』創刊50周年記念論文集>下 岩田書院 2008年 ISBN 978-4-87294-534-8 pp.59-75.
- ^ 岩崎奈緒子「「赤蝦夷風説考」再考」『北海道・東北史研究』(3) サッポロ堂書店 NAID 40015350259 2006-12 pp.80-85.
- ^ 宮田純「徳川日本・ロシア・アイヌ交流史と本多利明の開発経済論 (1) : 天明6年 (1786) 成立最上徳内書簡『乍恐以書付奉申上候』冒頭部を中心として」『Asia Japan Journal = AJ Journal = AJJ = アジア・日本研究センター紀要』 (13) 国士舘大学 アジア・日本研究センター NAID 120006556137 2018-3 pp.1-23 .
- ^ “厚岸町の歴史”. 北海道厚岸町 1993年3月発行 厚岸町要覧「厚岸町歴史物語」. 2013年8月18日閲覧。
- 1 赤蝦夷風説考とは
- 2 赤蝦夷風説考の概要
- 3 刊行文献
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