西武大宮線
出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』 (2024/01/12 05:35 UTC 版)
大宮線（おおみやせん）は、かつて埼玉県川越市の川越久保町駅と大宮市（現・さいたま市大宮区）の大宮駅を結んでいた西武鉄道の軌道路線である。埼玉県で最初の電化路線として開業したが、川越線の開業に伴い1941年に廃止された。
注釈
- ^ 『埼玉県統計書 明治44年』177頁には、川越電気鉄道について「馬車鉄道として設立登記したが運輸営業を開始せず、動力変更の認可を得て電気鉄道として運輸営業を開始した」とある。
- ^ 但し、車両の項目に記載の通り当線で元・東京市電の車両が確実に走行したのは西武大宮線時代の川越久保町駅車庫火災以降、焼失車両の補填として西武新宿線（軌道）から転属した車両であり、開業時に東京市電からの払下げ車両が存在していたかどうかは不明である。
- ^ 「川越東線→大宮線、西武線→新宿線」への変更と記載。西武線は元・西武軌道
- ^ 火災保険の項目に「本年八月二十八日大宮線修繕工場、車庫係員詰所、線路工詰所、倉庫、貨物積卸場上屋及電動客車四輪車拾壹輛全焼、貨車附随車壹輛半焼」と記載
- ^ 付随車と貨車は人力で避難させられたため焼失を免れたとされる。
出典
- ^ 中田亙「川越馬車鉄道は開業しなかった」『埼玉地方史』No35、1996年
- ^ 三久保町町内史編集委員会編『語り継ぐ町内史Ⅰ チンチン電車』川越市三久保町自治会、1988年。
- ^ 『全国乗合自動車総覧』（国立国会図書館デジタルコレクション）
- ^ 「ちんちん電車があったころ 昭和初年の川越電車・西武大宮線」『小江戸ものがたり 第十二号』川越むかし工房、2009年10月30日
- ^ 野田正穂「旧西武鉄道の経営と地域社会」『東村山市史研究』No.4、1995年、33頁
- ^ 鉄道院文書『武蔵水電、川越電気合併の件』（国立公文書館所蔵）
- ^ 「川越電気鉄道株式会社追加登記」『官報』1914年12月21日（国立国会図書館デジタルコレクション）
- ^ 鉄道院文書『川越鉄道合併（武蔵水電二）の件』（国立公文書館所蔵）
- ^ 鉄道省文書『西武軌道、武蔵水電両社合併の件』（国立公文書館所蔵）
- ^ 鉄道省文書『武蔵鉄道を西武鉄道と改称会社設立登記終了並び定款変更届』（国立公文書館所蔵、鉄道免許）
- ^ 「株式会社設立」『官報』1923年1月16日（国立国会図書館デジタルコレクション）"一 商號 西武鐵道株式會社 … 一 設立年月日 大正十一年八月十五日"
- ^ 「武蔵水電株式会社解散」『官報』1923年1月11日（国立国会図書館デジタルコレクション）"帝國電燈株式會社ト合併ニ因リ大正十一年十一月一日解散ス"
- ^ 『鉄道省鉄道統計資料 大正11年度』 p.139（国立国会図書館デジタルコレクション）"帝國電燈ハ武蔵鐵道ヘ（西武鐵道ト改稱） 11.6.2〔許可年月日〕 11.11.16〔実行年月日〕"
- ^ 鉄道省文書『線名変更届』（国立公文書館所蔵）
- ^ 『西武鉄道株式会社 昭和二年下半期（昭和二年六月一日-昭和二年十一月三十日）第十一回営業報告』
- ^ a b c 『写真で見る西武鉄道100年』ネコ・パブリッシング、2013年7月19日発行 ISBN 978-4777013760
- ^ 龍神由美（小泉功監修）『瓦版川越今昔ものかたり』 その25からその36、幹書房、2003年。ISBN 4902615118。
- ^ 中田亙「西武鉄道大宮線小史」『埼玉地方史』No.33 1995年
- ^ 鉄道省文書『王子電気軌道所属車輌借入使用の件』（国立公文書館所蔵）
- ^ 鉄道省文書『王子電気軌道所属電動客車譲受使用の件』（国立公文書館所蔵）
- ^ 飯島正資「川越久保町訪問その他」『復刻RomanceCar』No.20、アテネ書房、1983年
[続きの解説]
「西武大宮線」の続きの解説一覧
- 1 西武大宮線とは
- 2 西武大宮線の概要
- 3 輸送・収支実績
- 4 車両
固有名詞の分類
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