精神論への逃避
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/07/29 18:13 UTC 版)
「これだけ読めば戦は勝てる」の記事における「精神論への逃避」の解説
同冊子では、英軍について、 今度の敵を支那軍(ママ)と比べると、将校は西洋人で下士官は大部分土人(ママ)であるから軍隊の上下の精神的団結は全く零だ。唯飛行機や戦車や自動車や大砲の数は支那軍より遥かに多いから注意しなければならぬが、旧式のものが多いのみならず、折角の武器を使うものが弱兵だから役には立たぬ。 — 「二. 何故戦はねばならぬか、又如何に戦ふべきか 8.今度の敵は支那軍より強いか」『これだけ読めば戦は勝てる』15頁 と評価しており、小谷 (2008, pp. 53-54)は、日本陸軍はノモンハンの戦いで機械化等の部隊の近代化の遅れに気付いていたため、兵器・装備面の優劣からは目をそらして精神的要素を強調する精神論に陥りがちになっており、同書でも兵器・装備の優劣よりも、敵軍の将兵の士気の低さや本国兵や現地兵との不協和など精神面での弱点が強調されている、と指摘している。
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