粘土加工と文様
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/26 05:08 UTC 版)
いわゆる縄目文様は撚糸(よりいと)を施文原体とし、これを土器表面に回転させてつけたもので、多様な模様が見られる。しかし実際には縄文を使わない施文法や装飾技法も多く、これは土器型式によって様々である。縄目文様以外の施文法として、爪形文やササの茎・動物の管骨などを施文原体とする竹管文、貝殻を施文原体とする貝殻条痕文などがある。 縄文土器は表面を凹ませたり粘土を付加することが基本で彩色による文様は少ない。しかし、文様が変化に富み多く用いられ、装飾は時には容器としての実用性からかけ離れるほどに発達した。この特徴は、日本周辺の土器にはみられない。 縄文土器の底部には網組痕や木葉痕など、土器が製作され乾燥段階のうちに置かれた敷物などの痕跡である外底面圧痕が残されているものが存在する。外底面圧痕は土器の持ち上げによる再配置で重複したものや、外底面の調整により抹消されたものも見られる。
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