第2話「憑かれた女」
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/07 14:01 UTC 版)
「探偵・由利麟太郎」の記事における「第2話「憑かれた女」」の解説
原作でフルネームや名前そのものの設定がない人物は、ドラマではフルネームが与えられている。また、エマに該当する人物は原作では名前が異なる。原作→テレビドラマの順で名前の設定変更は次の通り。井出→井出圭一、五月→五月翔太、みさ子→神崎美沙子、「アザミ酒場」のマダム→「マダムシルク」のマダム・梶原絹江、西条エマ子→吉岡エマ。 原作に登場しない井出圭一の父・井出江南の名前は、原作では井出が推理小説を執筆する際のペンネームとして使用されている。 井出は会社社長の道楽息子で、エマへのストーカー行為が高じ、父親に認められたいという思いも複雑に合わさり、猟奇的犯行に及んでいる(原作では自称・推理小説家の井出の悪戯で精神に変調を来したエマ子が、悪戯が井出の仕業であることに気付き、その悪戯に気付いていないふりをしてみさ子殺害の濡れ衣を井出に着せて復讐しようとしていた)。 井出は父親に認められたいために、父親が若いころ道楽で撮影したミステリー映画をより完璧なものにリメイクしようとし、エマをその映画のヒロインとして出演させようとしていた(原作では過去に道楽で映画を撮影していたのは井出本人。事件現場に当時の撮影セットを利用した)。 美沙子は井出のエマへのストーカー行為を見破り、井出のことを子供扱いしてバカにしたため彼の怒りを買って殺害されている(原作では、エマ子が井出への復讐のため、彼に殺人の濡れ衣を着せることをまず考え、その標的に五月をめぐり恋敵であったみさ子が選ばれ、エマ子に殺害されている)。 「マダムシルク」の絹江は精神が衰弱したエマを心配し、彼女にマンションを出て自分の家に身を寄せることを勧めたため、エマにマンションから出られると今後エマの盗撮ができなくなると危惧した井出に殺害の標的にされ、映画撮影にも利用されそうになった。しかし殺害される寸前で由利に助け出されている(原作ではみさ子殺害に関し、エマ子に不利な証拠をマダムが握る形になったため、エマ子に殺害されている)。 エマと井出が住んでいるマンションは井出の父の会社の関連不動産会社の所有であり、井出はその立場を利用してエマの部屋に盗撮用カメラや映像投影機を秘密裏に仕込み、アルコール飲料に精神に影響を与える薬物を混入していた(原作ではアパートの構造を利用して白壁に映像を投影していた)。 五月は美沙子殺しの捜査の手が井出に及ばないよう、捜査をかく乱させる目的で井出が雇った男に殺害されている(原作では真相にたどり着いた五月が、発狂した井出を世間に晒したうえ、エマ子を殺害して自らも自殺している)。
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