異型リンパ球とは? わかりやすく解説

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異型リンパ球

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/08/10 04:49 UTC 版)

異型リンパ球(いけいりんぱきゅう、()atypical lymphocyte)とは、ウイルスなどの免疫刺激に反応して末梢血中のリンパ球が活性化し形態が変化したものである[1]。近年は反応性リンパ球(はんのうせいりんぱきゅう、()reactive lymphocyte)と呼ぶことが推奨されている[2]


注釈

  1. ^ 異常リンパ球はリンパ性白血病や悪性リンパ腫で見られるが、異型リンパ球が多彩な形態を示し正常細胞とは連続性がみられるのに対し、異常リンパ球は均一な形態を示し、正常細胞とは孤立している。また、異常リンパ球は、核・細胞質比が高い(核が相対的に大きい)、核小体の多数化・腫大化、核の形が不整、などの傾向がある。
  2. ^ ハル・ダウニー(Hal Downey、1877-1959)は米国の血液学者で、1923年に異型リンパ球の形態的特徴を報告した。異型リンパ球はダウニー細胞とも呼ばれる。

出典

  1. ^ 藤本亜弓, 鈴木律朗「異型リンパ球出現の鑑別診断 (特集 血算を極める)」『内科』第126巻第4号、南江堂、2020年10月、743-747頁、ISSN 0022-1961NAID 40022371810  (要購読契約)
  2. ^ a b c d e 大倉貢, 小林美紀, 安福明子「反応性リンパ球増加症 : 鑑別と注意点 (特集 リンパ球の増減を正しく評価するために)」『臨床検査』第61巻第8号、医学書院、2017年8月、952-962頁、ISSN 0485-1420NAID 40021268316  (要購読契約)
  3. ^ 「臨床検査データブック2021-2022」.医学書院. 高久史麿 監修. 2021年1月15日発行.ISBN978-4-260-04287-1
  4. ^ The Atypical Lymphocyte. Int Pediatr. Simon,MW. 2003;18(1):20-22.
  5. ^ 國島広之「VIII.ウイルス感染症」『日本内科学会雑誌』第106巻第11号、日本内科学会、2017年、2367-2372頁、doi:10.2169/naika.106.2367ISSN 0021-5384NAID 130007503846 
  6. ^ Merino A., et al. "Atypical lymphoid cells circulating in blood in COVID-19 infection: morphology, immunophenotype and prognosis value". Journal of Clinical Pathology Published Online First: 11 December 2020.


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