産間調節
【英】:Birth Spacing
出産から出産までの間隔が短いと、母体への負担が大きく、また十分な授乳期間や育児時間が確保できないことで子供への影響も大きいとされている。このため、出産間隔をあけようという考え方、またはその技術。従来の家族計画(Family Planning)が、子供の「人数」を調整するという考え方であったため、宗教や文化から多産に価値を置く社会や、紛争等で人口増加政策をとっている国では、受け入れられにくかった。Birth spacingでは、子供の人数は問題とせず、出産間隔をあけることに力点が置かれるため、より受け入れられやすい。
WHOは、出産後(死産を除く)、次の妊娠を試みるまでに少なくとも24ヶ月以上あけることを推奨している。6ヶ月以下では妊産婦死亡が、18ヶ月以下では周産期死亡や新生児死亡、低出生体重児等が増加するというのがその根拠である。
一方、流産や人工妊娠中絶の後は、少なくとも6ヶ月の間隔をあけることを推奨している。ただしこの根拠は、ラテンアメリカにおける1研究のみに基づいているため、エビデンス・レベルはそれほど高くない。(柳澤理子)
参考URL:Report of a WHO Technical Consultation on Birth Spacing
http://www.who.int/reproductive-health/publication...
出産から出産までの間隔が短いと、母体への負担が大きく、また十分な授乳期間や育児時間が確保できないことで子供への影響も大きいとされている。このため、出産間隔をあけようという考え方、またはその技術。従来の家族計画(Family Planning)が、子供の「人数」を調整するという考え方であったため、宗教や文化から多産に価値を置く社会や、紛争等で人口増加政策をとっている国では、受け入れられにくかった。Birth spacingでは、子供の人数は問題とせず、出産間隔をあけることに力点が置かれるため、より受け入れられやすい。
WHOは、出産後(死産を除く)、次の妊娠を試みるまでに少なくとも24ヶ月以上あけることを推奨している。6ヶ月以下では妊産婦死亡が、18ヶ月以下では周産期死亡や新生児死亡、低出生体重児等が増加するというのがその根拠である。
一方、流産や人工妊娠中絶の後は、少なくとも6ヶ月の間隔をあけることを推奨している。ただしこの根拠は、ラテンアメリカにおける1研究のみに基づいているため、エビデンス・レベルはそれほど高くない。(柳澤理子)
参考URL:Report of a WHO Technical Consultation on Birth Spacing
http://www.who.int/reproductive-health/publication...
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