生活総和とは? わかりやすく解説

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生活総和

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/09/09 16:00 UTC 版)

生活総和(せいかつそうわ、朝鮮語생활총화)とは朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)における強制的な反省会[1]。北朝鮮の影響下にある組織や団体、教育機関で互いに自己批判や相互批判をさせ、子供の頃から洗脳させるために行われる批判集会[2][3][4][5]。「総括(そうかつ)」「生活総括」などとも称されることがあり[6]、北朝鮮の独裁体制の要となっている[7][8]


注釈

  1. ^ 新しい10大原則には、「我が党と革命の命脈を白頭の血統で永遠に保ち(中略)、その純潔性を徹底的に固守しなければならない」と書かれており、金日成・金正日の血統による世襲が明確に規定されている[7]
  2. ^ 「トンム」とは同務(同志)の意で、朝鮮語や韓国語で「友達」のことをあらわす。
  3. ^ 蓮池薫は「無駄な正直は災いのもと。しかし、いったん他人に知られた過ちはすぐに認めろ」というのが、長い北朝鮮生活で得た、生活総和の「要領」だったと回顧している[12]

出典

  1. ^ 安明哲(1997)
  2. ^ 【現場録音 日本語訳】北朝鮮住民の「生活総和」”. アジアプレス・ネットワーク. アジアプレス・インターナショナル (2009年11月13日). 2021年10月23日閲覧。
  3. ^ a b c 「北朝鮮の人々は生涯、なんらかの組織に所属する」 - アジアン・レポーターズ
  4. ^ 【朝鮮半島ウォッチ】拷問、犬刑、密告、政治収容所 恐怖支配強まる金正恩の北朝鮮”. 産経新聞 (2013年12月23日). 2021年10月23日閲覧。
  5. ^ a b 【張真晟のインサイド北朝鮮】張氏処刑を主導 党組織指導部 強力な権限”. 産経新聞 (2013年12月28日). 2021年10月23日閲覧。
  6. ^ 北朝鮮の住民監視”. ニュース百科|Web東奥. 東奥日報社. 2022年9月9日閲覧。
  7. ^ a b c d e 石丸次郎 (2016年4月5日). “目論みは金一族支配の永続化だ 対外秘の最高綱領「10大原則」とは何か(1)”. アジアプレス・ネットワーク. アジアプレス・インターナショナル. 2021年10月23日閲覧。
  8. ^ 手記・私が受けた批判集会「生活総和」(1)民衆が一番嫌う批判集会は独裁の要”. アジアプレス・ネットワーク. アジアプレス・インターナショナル (2016年3月1日). 2021年10月23日閲覧。
  9. ^ 重村(2002)p.183
  10. ^ a b c d e f g h i j 全国民に忌み嫌われる批判集会=「生活総和」の秘密録音を公開”. 北朝鮮内部からの報告. アジアプレス・ネットワーク (2016年4月5日). 2021年10月23日閲覧。
  11. ^ 北朝鮮、10大原則修正し思想統制強化”. DailyNK News. デイリーNK (2013年9月25日). 2021年10月23日閲覧。
  12. ^ a b c d e f g h 蓮池(2014)pp.114-115
  13. ^ a b c d 韓光煕(2005)pp.81-87
  14. ^ 不登校新聞「辛淑玉さんインタビュー1」 【10年7月特集-辛淑玉さんインタビュー】
  15. ^ a b c d 手記・私が受けた批判集会「生活総和」(3) ライバル追い落としのために批判で攻撃”. 北朝鮮内部からの告発. アジアプレス・ネットワーク (2016年3月8日). 2021年10月23日閲覧。


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