犯罪事件における人質
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/11 07:17 UTC 版)
犯罪事件において犯人が人質を確保し、要求を行うことはしばしば見られる。日本においてこれらの行為は人質による強要行為等の処罰に関する法律によって禁止されている。人質事件が発生した場合、当局は人質救出作戦において人質の生命を最優先に犯人側の要求を呑むか、人質に多少の犠牲が出ることを覚悟で犯人側の身柄拘束・殺害を試みるかの選択を迫られる。日本政府は1977年のダッカ日航機ハイジャック事件において前者の立場を取り犯人側の要求を認めて「超法規的措置」を取って収監されていたテロリストを解放した。この措置は国際社会から強い批判を受けた。後者の立場をとる場合にも通常の警察力だけでは対応できないことが多く、専門の訓練を受けた警察官、あるいは軍隊によって専門の部隊が構成される。 一方で人質事件においては犯人に対して人質の解放や待遇改善を求める交渉も重視される。政治的要求の場合は犯人との間の仲介者や仲介者の支援者も重視される。テロ事件の場合は要求相手と直接関係無い第三者を人質とするケースもしばしばある。
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