炭酸水素塩泉
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/28 05:00 UTC 版)
炭酸水素塩泉(たんさんすいそえんせん)は、掲示用泉質名に基づく温泉の泉質の分類の1種である。療養泉の中の塩類泉に分類される。
注釈
- ^ 炭酸水素イオンは「重炭酸イオン」と言う別名を有するため、炭酸水素ナトリウムは「重炭酸ナトリウム」や「重曹」と言う別名も有するものの、本稿は「炭酸水素塩泉」の記事なので、この注釈以降は旧来の泉質名を記述する場合を除き「炭酸水素」という表記に統一する。
- ^ 一方で「黒湯」と呼ばれる温泉の中には、栃木県の塩原元湯温泉のように、湯は黒いものの、炭酸水素塩泉とは全く無関係な温泉も存在する。
- ^ 痛風については、炭酸水素塩泉の定義にある炭酸水素ナトリウムは、痛風の治療の一環として、血中の尿酸濃度を低下させ、痛風発作を予防するために、投与する場合のある医薬の1つである。炭酸水素ナトリウムが尿酸の血中濃度を低下させる作用機序は、炭酸水素ナトリウムを経口投与すると、腎機能が充分であれば、原尿のpHを上昇させる効果が出るため、腎臓で原尿中から尿酸の再吸収が抑制され、結果として尿中への尿酸の排泄が促進されることにある。
- ^ 例えば、胃酸過多などの場合に炭酸水素ナトリウムを胃酸の中和剤として投与する場合がある。
出典
- 1 炭酸水素塩泉とは
- 2 炭酸水素塩泉の概要
- 3 脚注
- 炭酸水素塩温泉のページへのリンク