準仮想化
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/05/09 05:50 UTC 版)
計算機科学において準仮想化(じゅんかそうか、英: Paravirtualization)は、仮想機械へのソフトウェアインタフェースを提供する仮想化技術の一つである。その仮想機械 (VM) は、下層の物理ハードウェアと似ているが同一のものではない。 準仮想化を用いることでハイパーバイザ (VMM) はよりシンプルにでき、その上で動作する仮想機械の動作パフォーマンスを仮想化されていない物理ハードウェア上で動作させる時に近づけることができるようになるだろう。しかしながら、オペレーティングシステムを準仮想化されたVMMの上で動作させるには修正が必要になる。プロプライエタリなオペレーティングシステムの開発をおこなっている所は、戦略的な目的で準仮想化を可能にするために自社製品に手を入れることを拒否するかもしれない。
- ^ “VM History and Heritage”. IBM. 2007年10月10日閲覧。
- ^ A. Whitaker, M. Shaw, and S. D. Gribble, "Denali: Lightweight Virtual Machines for Distributed and Networked Applications", Univ. of Washington Technical Report 02-02-01, (2002). (Available from Denali publications, technical reports, and talks)
- 1 準仮想化とは
- 2 準仮想化の概要
準仮想化 (ParaVirtualization)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/10 02:17 UTC 版)
「Xen (仮想化ソフトウェア)」の記事における「準仮想化 (ParaVirtualization)」の解説
Xenは準仮想化と呼ばれる実装手法を標準採用している。実在のハードウェアを完全にエミュレートする代わりに、仮想マシン環境を実現するのに都合の良い仮想的なハードウェアを再定義する。この仮想ハードウェアは、実在のハードウェアに似ているが、操作をするためにはハイパーバイザコールを呼び出す必要がある。Xenはこのハイパーバイザコールの要求に応じて、仮想マシン環境に変更を加える。 この実装手法はエミュレーションのオーバーヘッドを最小限に抑えることができるため、性能面で大きなアドバンテージがあるが、OSをXen仮想ハードウェア上に移植する必要がある。
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準仮想化
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/18 10:01 UTC 版)
ハードウェアを擬似するというよりも、ゲストOSに修正を加えることで利用可能となる特殊なAPIを提供する仮想機械。このようなハイパーバイザのシステムコールを TRANGO や Xen では「ハイパーコール; hypercall」と呼ぶ。Citrix XenServer、VMware ESX Server、Win4Lin 9x、サン・マイクロシステムズの論理ドメイン、VirtualLogix の VLX Virtualizer、TRANGO などがある。
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準仮想化
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/26 09:47 UTC 版)
準仮想化では、仮想マシンは必ずしもハードウェアをシミュレートする必要はないが、代わりに(またはさらに)変更することによってのみ使用できる特別なAPIを提供する[要説明] 「ゲスト」OS。これを可能にするには、「ゲスト」OSのソースコードが利用可能である必要がある。ソースコードが利用可能な場合は、機密性の高い命令をVMM APIの呼び出しに置き換えて(例:「cli」と「vm_handle_cli()」)、OSを再コンパイルして新しいバイナリを使用するだけで十分である。ハイパーバイザーへのこのシステムコールは、 TRANGOおよびXenでは「ハイパーコール」と呼ばれる。これは、 VM下のIBMのCMSでDIAG(「診断」)ハードウェア命令を介して実装される。[要説明] (これがハイパーバイザーという用語の由来だった)。 。
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