海獣の子供
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『海獣の子供』(かいじゅうのこども)は、五十嵐大介による日本の漫画。五十嵐にとっては初の長編作品であり、小学館の漫画雑誌『月刊IKKI』にて2006年2月号から2011年11月号まで連載された[1][2][3]。第38回日本漫画家協会賞優秀賞、第13回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞を受賞[1][4]。第12回手塚治虫文化賞にノミネートされた[2]。
注釈
- ^ 当初は窪塚愛流がキャスティングされていたが、変声期となって出演を辞退[13]。
- ^ これ以前にも、まだ原作の連載中に社内で映像化の話があったというが、そのあまりに壮大な内容のために見送られた。
- ^ 映像化の話自体は渡辺のところに話が来る前にすでに動いていて、彼の前に企画を動かしていた監督も一人ではなかったという。プロデューサーの田中栄子は最初、キャラクターデザインの小西に監督をオファーしたと証言しているが、小西本人は憶えていないという。
- ^ 原作者の五十嵐にはその絵コンテで内容を確認してもらうことになった[7]。
- ^ もともと本作ではデジタル作画の導入予定はなく、2014年の制作開始時は通常の作業工程が組まれていた。
- ^ 40種類以上の実在の海洋生物が3DCGによって制作されたが、CGモデルがただ動いているという印象をなくすために実在の魚の泳ぎ方を徹底的に研究して反映している[3]。
出典
- ^ a b c 長野辰次 (2019年6月6日). “五十嵐大介、"幸福感"に包まれながら描いた『海獣の子供』誕生&創作秘話を明かす (4)”. otocoto. 株式会社バカ・ザ・バッカ. 2023年11月26日閲覧。
- ^ a b c d “海獣の子供:五十嵐大介の人気マンガが劇場版アニメ化 STUDIO4℃が制作”. まんたんウェブ. 株式会社MANTAN (2018年7月16日). 2023年11月26日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q 安原まひろ (2019年8月19日). “手描き作画と3DCGの共鳴『海獣の子供』”. メディア芸術カレントコンテンツ. 文化庁. 2023年11月26日閲覧。
- ^ a b c d e f “【週末アニメ映画ランキング】「海獣の子供」が初登場5位、「名探偵コナン」は90億円目前”. アニメハック. エイガ・ドット・コム (2019年6月11日). 2023年11月26日閲覧。
- ^ a b 長野辰次 (2019年6月6日). “五十嵐大介、"幸福感"に包まれながら描いた『海獣の子供』誕生&創作秘話を明かす (1)”. otocoto. 株式会社バカ・ザ・バッカ. 2023年11月26日閲覧。
- ^ a b c 長野辰次 (2019年6月6日). “五十嵐大介、"幸福感"に包まれながら描いた『海獣の子供』誕生&創作秘話を明かす (2)”. otocoto. 株式会社バカ・ザ・バッカ. 2023年11月26日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j k l 小黒祐一郎 (2019年7月9日). “[先行公開]渡辺歩・小西賢一が語る『海獣の子供』前編 描くべきだった事とあえて描かなかった事”. WEBアニメスタイル. 株式会社スタイル. 2023年12月11日閲覧。
- ^ a b c d 成田おり枝 (2019年6月10日). “原作者の五十嵐大介を驚かせた、アニメーション映画『海獣の子供』のシーンとは?”. Movie Walker. 株式会社ムービーウォーカー. 2023年12月13日閲覧。
- ^ 『キネマ旬報 2020年3月下旬特別号』p.49
- ^ “第74回毎日映画コンクール日本映画大賞は「蜜蜂と遠雷」! 「半世界」と並ぶ3冠を獲得”. 映画.com. エイガ・ドット・コム (2020年1月22日). 2023年12月11日閲覧。
- ^ “「海獣の子供」がメディア芸術祭大賞を獲得、「ある日本の絵描き少年」は優秀賞に”. 映画ナタリー. 株式会社ナターシャ (2020年3月6日). 2023年12月11日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j k l m “アニメ映画「海獣の子供」は6月公開!キャストに芦田愛菜ら、音楽は久石譲”. コミックナタリー (ナターシャ). (2019年2月27日) 2019年2月27日閲覧。
- ^ a b c “海獣の子供:窪塚愛流が変声期で出演辞退 代役に浦上晟周 森崎ウィン、田中泯も”. MANTANWEB. (2019年4月16日) 2019年4月16日閲覧。
- ^ a b c d “アニメ映画「海獣の子供」に稲垣吾郎・蒼井優ら、ポスタービジュアルも解禁”. コミックナタリー (ナターシャ). (2019年3月13日) 2019年3月13日閲覧。
- ^ “STU48大谷満理奈、門脇実優菜が「海獣の子供」に参加、ハンドボール部メンバーに”. 映画ナタリー (ナターシャ). (2019年6月4日) 2024年5月20日閲覧。
- ^ “米津玄師「海獣の子供」で初の映画主題歌書きおろし”. 日刊スポーツ. (2019年4月24日) 2019年4月24日閲覧。
- ^ a b c d e f g “あの凄まじい映像美はどう作られたのか?STUDIO4℃が語る映画『海獣の子供』制作の裏側”. AREA JAPAN. オートデスク (2019年7月17日). 2023年12月11日閲覧。
- ^ 小黒祐一郎 (2019年7月10日). “[先行公開]渡辺歩・小西賢一が語る『海獣の子供』後編 ホテルに軟禁されて描いた絵コンテ”. WEBアニメスタイル. 株式会社スタイル. 2023年12月11日閲覧。
- ^ a b c d 佐藤希 (2020年3月24日). “第23回文化庁メディア芸術祭「海獣の子供」 渡辺歩 / 五十嵐大介インタビュー (1)”. コミックナタリー. 株式会社ナターシャ. 2023年12月11日閲覧。
- ^ a b c 草皆健太郎 (2019年5月16日). “デジタル作画も導入! STUDIO4℃が描く映画『海獣の子供』におけるこだわりの画づくり”. CGWORLD. 株式ボーンデジタル. 2023年12月11日閲覧。
- ^ a b 野澤慧 (2019年6月25日). “映画『海獣の子供』公開記念! STUDIO4℃のCGスタッフが語る制作の舞台裏:第1回〜海洋生物篇〜”. CGWORLD. 株式ボーンデジタル. 2023年12月11日閲覧。
- ^ “「蜜蜂と遠雷」が日本映画大賞など3冠 毎日映画コンクール”. 時事通信. (2020年1月22日) 2020年1月22日閲覧。
- ^ 第23回アニメーション部門 受賞作品 - 文化庁メディア芸術祭
- 1 海獣の子供とは
- 2 海獣の子供の概要
- 3 登場人物
- 4 書誌情報
- 5 劇場アニメ
- 6 脚注
海獣の子供(『月刊IKKI』2006年2月号 - 2011年11月号、小学館)
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「五十嵐大介」の記事における「海獣の子供(『月刊IKKI』2006年2月号 - 2011年11月号、小学館)」の解説
夏休みが始まって早々に部活を出入り禁止になってしまった中学生の少女・琉花は、ジュゴンに育てられたと言う不思議な少年・海と空と出会う。水族館で保護されている彼らに惹かれ交流を深めていく琉花だったが、そのころ各地の水族館で生物が光を放って消失するという奇妙な事件が起こっていた。五十嵐の現時点での最長作品であり、島田一志によれば「キャラ立て」に挑戦したと言う点で五十嵐の新境地を示す作品。第12回手塚治虫文化賞にノミネートされた。全5巻。
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