江ノ島鎌倉観光600形電車とは? わかりやすく解説

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江ノ島鎌倉観光600形電車

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/22 13:22 UTC 版)

江ノ島鎌倉観光600形電車(えのしまかまくらかんこう600がたでんしゃ)は、江ノ島鎌倉観光(現・江ノ島電鉄、以下「江ノ電」で統一)が1970年昭和45年)に導入した電車制御電動車)である。東京急行電鉄(東急)から譲渡された同社デハ80形4両を2両固定編成とした上で就役させたもので、江ノ電においては1990年平成2年)まで運用された。


注釈

  1. ^ 1981年に江ノ島鎌倉観光より改称。
  2. ^ a b 後年601の自重は22.8 t、651(602を1988年に改番)の自重は24.8 tと、それぞれ公称値が変更されている[1]
  3. ^ 後年公称出力が45.0 kWに変更されている[1]
  4. ^ 1952年(昭和27年)4月15日のダイヤ改正よりそれまでの13分間隔から現在と同じ12分間隔の運行となっている。
  5. ^ その後、藤沢駅周辺の再開発に伴う高架化工事の計画が具体化したことや、並行道路の慢性的渋滞発生による交通事情悪化が要因となって、鉄道事業存続の方向性が確定している[8]
  6. ^ 同4両は東急デハ80形のうち木造車の主要機器を流用して新製された鋼体化改造車グループに含まれ、デハ104 - デハ107の記号番号で1953年(昭和28年)に落成した[10]1969年(昭和44年)の東急玉川線廃止に際して、デハ80形は大半が余剰廃車となったが、新造車グループのデハ81 - デハ86のほか、鋼体化改造車グループのデハ104 - デハ107の計10両は世田谷線において継続運用された[10]。この際、番号整理のためデハ104 - デハ107は旧番順にデハ87 - デハ90と改番されている[10]
  7. ^ 供出元となった110は以降休車となり、1979年9月19日付[16]で廃車となった[17]
  8. ^ 目黒蒲田電鉄デト1形1がその後東京急行電鉄デト3011となっていたものを1947年(昭和21年)に譲受して一部改造の上で導入したもの。1970年3月30日付で廃車。
  9. ^ これにより、単行車100形は極楽寺駅で列車が2両編成から4両編成へ車両交換する際の繋ぎの運用で使用されるのみとなった。その後1981年(昭和56年)12月に極楽寺駅でのホーム長が6両対応となって4両編成と2両編成が同一ホームで車両交換できるようになったことから100形の運行は終了している。
  10. ^ 高架区間384 m、盛土区間60 mのうち220 mの区間で35 の勾配が連続するため、この勾配区間における使用電力増に対応する目的で藤沢変電所が新設されている。
  11. ^ 供出元となった105は110同様に以降休車となり、同じく1979年9月19日付[16]で廃車となった[17]
  12. ^ 601-602編成の主電動機の型番を「DK-31A」とする資料も存在する[21]
  13. ^ 800形の導入時、当時余剰となっていた単行車の100形105・107・108・110のいずれかを中間車化の上で本形式と800形の編成へ組み込み、3両編成化する構想があったものの、車両の構造・外観に差異があり過ぎるとの理由から実現しなかった[15]
  14. ^ ただし、前面腰板部の塗り分けラインは原形の一直線形状ではなく、いわゆる「金太郎の腹掛け」と俗称されるV字形状に改められている[10]
  15. ^ 江ノ電601となった東急デハ87はイエローとグリーンの2色塗装当時に東急を除籍されており、後に世田谷線在籍車両の標準塗装とされたライトグリーン1色塗装時代を経ていない[10]

出典

  1. ^ a b c d e 『江ノ電 - 懐かしの電車名鑑』 pp.74-75
  2. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p 「関東地方のローカル私鉄 現況12 江ノ島電鉄」『鉄道ピクトリアル 第33巻6号臨時増刊』 p.148
  3. ^ 「江ノ電近況」『鉄道ピクトリアル 第23巻11号臨時増刊』 p.110
  4. ^ a b 『江ノ電の100年』 p.169
  5. ^ a b 『江ノ電の100年』 p.181
  6. ^ 『江ノ電の100年』 p.384
  7. ^ 『江ノ電の100年』 p.182
  8. ^ a b c d 『江ノ電 - 懐かしの電車名鑑』 pp.148-151
  9. ^ a b c d 『江ノ電の100年』 p.183
  10. ^ a b c d e f g h i j k l m 『江ノ電 - 懐かしの電車名鑑』 pp.48-51
  11. ^ a b c d e f g h 『路面電車ガイドブック』 pp.96-97
  12. ^ a b 『私鉄車両めぐり 関東(II)』 p.100
  13. ^ a b 『私鉄車両めぐり 関東(II)』 p.99
  14. ^ a b c d e f 『私鉄車両めぐり 関東(II)』 p.107
  15. ^ a b c d e f g h i j k l 『私鉄車両めぐり 関東(II)』 pp.109-110
  16. ^ a b 『江ノ電の80年表』 p.75
  17. ^ a b c d 『私鉄車両めぐり 関東(II)』 pp.9-10
  18. ^ 『東急電車形式集. 1』 1996年, p.142-143
  19. ^ 『私鉄車両めぐり 関東(II)』 pp.111
  20. ^ 『私鉄車両めぐり 関東(II)』 p.104
  21. ^ 『江ノ電の80年表』 p.83
  22. ^ 「関東地方のローカル私鉄 現況12 江ノ島電鉄」『鉄道ピクトリアル 第33巻6号臨時増刊』 p.146
  23. ^ 当時、5番線を使用する運用は存在しなかった。
  24. ^ 江ノ電沿線新聞 1982年4月号
  25. ^ a b NT97 江ノ島電鉄600形「2灯型」“赤電塗装” (2輌セット) - ハセガワ 2018年9月7日閲覧
  26. ^ 「各社別車両情勢」 p.138
  27. ^ 『江ノ電 - 懐かしの電車名鑑』 p.173
  28. ^ 昔のチンチン電車「玉電」を修復へ…ふるさと納税で費用を募集 2018年6月29日まで - Response.(2017年12月15日配信) 2018年9月7日閲覧
  29. ^ 宮の坂駅前の玉電が修復を終える - railf.jp(2018年8月26日配信) 2018年9月7日閲覧


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