構造の解釈
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/26 20:26 UTC 版)
トルナリア幼生は腸鰓類(ギボシムシ類)の幼生として知られ、これは棘皮動物の幼生にも似た形のものがある。それらの共通の原型的な幼生としてディプリュールラ幼生というものが想定されている。これは軟体動物などの幼生として知られるトロコフォア幼生に似た外形を持ち、楕円形の本体の外に2列の繊毛帯があり、その間の側面に口、後端に肛門を持つ。異なる点として、ディプリュールラは後口動物で、原口が肛門になること、前方の繊毛帯は外周を一周するのでなく、前方を横断して下方に曲がり、再び横に走って最初の横断列の下を横断する形で、つまり細長い楕円が側面に張り付いたような形を取ること、内部に3対の体腔を持つことである。 本種の構造は、基本的にはこれと共通の体制と見てよい。トルナリアの口と肛門が極端に近寄り、口より上の部分が大きく膨らんで、それ以外の内部器官が下側に集中したものと考えることが出来る。
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