楠本イネ
楠本イネ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/14 02:35 UTC 版)
シーボルトの娘。物心つく前に生き別れになった父への憧憬から蘭学を修め、医師になることを志す。シーボルトの門人であり養育を託された二宮敬作から産科を学ぶことを薦められ、同じくシーボルトの門下生であった備前国岡山の石井宗謙の元に弟子入りするも蘭語もろくに教えてもらえず、挙句に手篭めにされて子を身籠る。しかし緒方洪庵の使いで宗謙を訪ねて来た蔵六と知り合い、ほどなく蔵六が蘭学講師として宇和島藩に招聘された際に宇和島藩に仕える二宮敬作の引き合わせで再会し、たまさかその指導を受けることとなる。蔵六が江戸へ出た後はその後を追って開港間もない横浜で産科医院を開き、その後一旦長崎に戻って幕府の招聘で来日していたオランダ人医師・ポンペについて本格的に西洋医学を学び、再び横浜で産科医として開業する。産婆ではなく、正式に医学を修めた日本初の女医。
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