日輪 (横光利一)とは? わかりやすく解説

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日輪 (横光利一)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/09/28 04:59 UTC 版)

日輪』(にちりん)は、横光利一中編小説1923年(大正12年)に発表され、文壇出世作となった作品である[1][2]卑弥呼を主人公とし、歴史事実の追求よりも卑弥呼をめぐる愛憎関係を描きながら、国と国との壮大な殺戮絵巻を繰り広げた作品となっている[2]。本作では卑弥呼はもともと不弥国の王女で、最終的に耶馬台(やまと)に行ったとされている(「邪馬台」という表記および「やまたい」という読みは採用されていない)[注釈 1]


注釈

  1. ^ 本作の発表当時、日本の初等・中等教育においては邪馬台国や卑弥呼には全く触れられておらず、広く知られる存在ではなかった。
  2. ^ 読み仮名は原文ママ。現在は「ふみ」の読み仮名が一般的である。

出典

  1. ^ a b 神谷忠孝 「横光文學の今日性」(全集1 1981月報)
  2. ^ a b c 「懊悩と模倣――陽が昇るまで」(アルバム 1994, pp. 20–35)
  3. ^ a b 「略年譜」(アルバム 1994, pp. 104–108)
  4. ^ 「解題――日輪」(全集1 1981, p. 488)
  5. ^ a b c 久保田万太郎菊池寛中村武羅夫久米正雄水守亀之助「同時代評――『日輪』『蠅』評(「創作合評」新潮 1923年6月号)」(全集1 1981月報)
  6. ^ a b c 保昌正夫「作品に即して」(日輪 1981, pp. 285–299)
  7. ^ 滝澤 2001
  8. ^ 高橋 2012
  9. ^ 「第2章 無声映画の成熟1917~30 衣笠貞之助の活躍」(四方田 2014, pp. 72–74)
  10. ^ 戦前日本の映画検閲とは? 国立映画アーカイブで切除されたシーンの断片集を初公開](映画.com 2022年9月28日)


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