教育工学の成り立ち~初期
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/18 06:12 UTC 版)
「教育工学」の記事における「教育工学の成り立ち~初期」の解説
産業革命以降、物作りは徐々に自動化の道を歩み始めた。そしてフォード社が自社の車を生産するのに、流れ作業による方式を考案した。これにより、従来は一人の職人が1台ずつ仕上げていた車を、大量の人(しかも、それぞれに割り当てられる仕事はごく簡単で、素人でもできる)を用いて効率よく大量の車を生産することができた。 この流れ作業の図式を教育に応用しようと、出現したのが教育工学である。すなわち、 材料を、生産計画に合わせて工場に投入 工場から出てきた製品を計画と照らし合わせて検査 問題がなければ出荷 という一連のプロセス(テイラーシステム)を教育に置き換え、 未教育の子どもを、教育計画に合わせて学校に入学させる 教育を終えた子どもを計画と照らし合わせて検査(学力検査、テスト) 検査結果に問題がなければ卒業 というように考えた。 教員という職業は職人的な側面が強く、十分な教育が可能なレベルにまで達するには、教員の職についてから、さらに10年ほども必要だとされる。前述の流れ作業的教育を行うためには、この教職技術を、科学的方法によって検証し、教授技術をマニュアル化する必要があった。この、教育プロセス及び教授技術のマニュアル化を行うために発生した学問が教育工学である。
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