接続 (ベクトル束)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/19 06:32 UTC 版)
ベクトルバンドルの接続(せつぞく、英: connection)とは、微分幾何学の概念で、接ベクトルバンドルやより一般のベクトルバンドルに微分概念を定義する演算子である。接続に定義される微分概念を共変微分という。
出典
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注釈
- ^ 人名「Koszul」を「コシュール」と訳している文献[11][12][13]があるため、「コシュール接続」と読むと思われるが、「コシュール接続」と訳した文献を発見できなかったので本項では「Koszul接続」と表記した。なお、Wikipediaの英語版には「フランス語: [kɔsyl]」とある。
- ^ #Kobayashi-Nomizu-1 p.119では上述のように「線形接続」という言葉を接バンドルのフレームバンドル上の接続の意味で用いているが、p.129では「線形接続」がアフィン接続と1対1対応するのでアフィン接続と実質的に等価であるものの、必要に応じてこれらの言葉を使い分ける旨を述べている。一方、“Linear connection”. Encyclopedia of Mathematics. 2023年10月17日閲覧。ではアフィン接続が接バンドルのフレームバンドルに定める接続の意味で用いているが、上述のようにこれはアフィン接続と1対1対応する。
- ^ 成分接続形式といい、ωを接続行列(英: connection matrix)と呼ぶ場合もある[27]。
- ^ RはテンソルRPの場なので、Rを「曲率テンソル場」(curvature tensor field)と言った方が自然に見えるが、本項執筆者が調べた範囲では、「曲率テンソル場」と呼んでいる文献は少なかったので、本項では慣用に従い「曲率テンソル」と呼ぶことにした。
- ^ a b 成分表示の添字の取り方は文献によって異なるので注意されたい。我々は#Kobayashi-Nomizu-1 p.144に従い、
- ^ #Tu p.84.ではτ自身ではなくその成分の事を捩率形式と呼んでいる。
- ^ であればであるが、必ずしもでなくともよい[74]。
- ^ X、Y、Zをサイクリックに回している。
- ^ 断面曲率との関係性を示すために両辺の分母を表記したが、両辺の分母は同一であるので、実際には分母は必要ない。
- ^ 厳密には以下の通りである。Mの曲線に沿って定義された局所的な基底を考え、をに沿って平行移動したものをとして行列を により定義すると、接続形式の定義より、 が成立する。ここでは成分ごとの微分の事である。 ∇が計量と両立すれば、は正規直交基底である。よって が正規直交基底であれば、よりは回転変換であり、の微分は歪対称行列である。
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