悦峯道章の頂相・書
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/08/25 09:44 UTC 版)
奈良県大和郡山市の永慶寺には頂相「悦峯道章像」が残されている。「悦峯道章像」は悦峯道章自身の賛文があり、享保元年(1716年)の作と記される。紙本着色。寸法は縦123.5センチメートル、横57.8センチメートル。黄檗宗の頂像に特有な細密で写実的な特徴を有し、法被姿で曲録に腰掛け、正面を向く。右手に杖、左手に払子を持つ。賛文に記される享保元年は悦峯道章が黄檗山を辞した年で、黄檗山には宝永4年(1707年)に描かれた本図と同じ悦峯道章像が伝来している。 また、甲府商家に伝来した大木家資料(美術資料は特に「大木コレクション」と呼ばれる。現在は山梨県立博物館所蔵)には悦峯道章の一行書や、同じ黄檗僧の高泉性潡の草書偈頌が残されている。悦峯道章の一行書は紙本墨書。寸法は縦108.0センチメートル、横25.4センチメートル。 また、柳沢氏家老・柳沢吉格の次男である画家の柳沢淇園の初期作品である「釈迦図」には悦峯道章の賛文がある。
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