庭訓往来

デジタル大辞泉

ていきんおうらい〔テイキンワウライ〕【庭訓往来】

読み方：ていきんおうらい

室町時代の往来物。1巻。玄恵(げんえ)著と伝えられるが未詳。応永年間（1394〜1428）ころの成立か。1年各月の消息文を集めた初学者用の書簡文範。擬漢文体で書かれ、武士・庶民の生活上必要な用語を網羅する。江戸時代には寺子屋の教科書として広く用いられた。庭訓。

古典文学作品名辞典

庭訓往来

読み方：テイキンオウライ（ｔｅｉｋｉｎ’ｏｕｒａｉ）

分野 手紙文例集

年代 南北朝時代~室町前期

作者 著者未詳

ウィキペディア

庭訓往来

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』 (2020/08/31 17:43 UTC 版)

庭訓往来（ていきんおうらい）とは、往来物（往復の手紙）の形式をとる、寺子屋で習字や読本として使用された初級の教科書の一つである。南北朝時代末期から室町時代前期の成立とされる。著者は南北朝時代の僧玄恵とされるが、確証に乏しい。