平和学習と被爆電車
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/06 02:46 UTC 版)
「広島電鉄650形電車」の記事における「平和学習と被爆電車」の解説
650形は「終戦まで運転士として働いた広島電鉄家政女学校の少女たちの誇りと喜び、悲しみの詰まった被爆電車」というような表現での報道がなされたり、653・654の運行最終日には報道各社の取材ラッシュがあるようにマスコミの注目度は高い。所有者の広島電鉄側も、653・654最終運行時には記念のヘッドマークを取り付けたり、2006年に被爆電車へのメッセージを募集して651・652車内に掲出している。 広島市の原爆投下日に当たる毎年8月6日は必ず650形が運転され、原爆投下時刻の午前8時15分に原爆ドーム前電停に到着するような運行ダイヤが組まれている。また同車は貸切・団体電車としても指定することができ、幅広く平和学習に用いられる。広島市を修学旅行で訪れた生徒が当形式を使用することも多い。また毎年8月6日前後には、650形の車内で被爆者から証言を聞くといった被爆体験の後世への継承も行われている。 書籍になっている原作では別の電車が描かれていたが、2007年公開の映画「夕凪の街 桜の国」にも当形式が登場している。
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