尚膳
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/07/25 00:39 UTC 版)
尚膳は唐の後宮の尚食に相当する。禄令9の給録の規定では、正四位に準ぜられており、後宮十二司の中では縫司の尚縫とともに、蔵司の長官尚蔵の「正三位に準ず」につぐ地位であった。また中務省式の馬料支給の規定では、正三位に準ずるという尚蔵、従三位に準ずるという尚侍につぐ、従四位に準ずる地位でもあった。 天平神護3年正月の従三位小長谷女王、宝亀5年7月には従三位藤原家子(『続日本紀』)、弘仁6年5月に従三位永原恵子(『日本後紀』)、貞観元年10月に従三位広井女王、同18年11月に従五位上藤原元子(『日本三代実録』)が正史に記載されており、三位以上のものが多いが、9世紀半ば以降には五位のものも現れており、地位の低下が見られる。
※この「尚膳」の解説は、「膳司」の解説の一部です。
「尚膳」を含む「膳司」の記事については、「膳司」の概要を参照ください。
- >> 「尚膳」を含む用語の索引
- 尚膳のページへのリンク