封神演義
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『封神演義』(ほうしんえんぎ)は、中国明代に成立した神怪小説。『商周演義』、『封神伝』、『封神榜』[1]、『封神榜演義』ともいう。史実の殷周易姓革命を舞台に、仙人や道士、妖怪が人界と仙界を二分して大戦争を繰り広げるスケールの大きい作品である。文学作品としての評価は高くないが、中国大衆の宗教文化・民間信仰に大きな影響を与えたとされる[2]。著者(編者)は一般に許仲琳とされることが多いが、定説はない。同様に歴史を題材にした『三国志演義』『隋唐演義』に比べても、残されている史実が少ないこともありフィクション部分が圧倒的に多く、幻想性も強い。
- ^ 榜とは立て札のこと
- ^ 二階堂善弘『封神演義の世界 中国の戦う神々』大修館書店、p2
- ^ 二階堂、89-98p。なお、二階堂はこれらの説を挙げた後、「許仲琳・李雲翔合作説」を支持している。
- ^ 二階堂、90p
- ^ a b c 岩崎加奈子「『封神演義』周之標序の検討」、京都府立大学国中文学会編『和漢語文研究』第18号、P88
- ^ a b 中塚亮「封神演義の版本について」
- ^ 『全訳 封神演義』完結記念トークイベント会場リポート
- ^ 尾崎勤「『封神演義』第九十九回の検討」、古典研究会編『汲古』第65号、P45-P46
- ^ 尾崎勤「『封神演義』第九十九回の検討」、古典研究会編『汲古』第65号、P48
- ^ 二階堂、98 - 100p
- ^ 中塚亮「『封神天榜』の成立について―『封神榜』との関係から―」、中国古典小説研究会編『中国古典小説研究』第14号、P63
- ^ 二階堂、58-76p
- ^ 二階堂、83 - 86p
- ^ 二階堂、103 - 162p
- ^ 魯迅著、長島長文訳 『中国小説史略』 全2巻、東洋文庫、平凡社
- ^ 斉祐焜 『明代小説史』 中文・浙江古籍出版社
- ^ 二階堂、36 - 55p
- ^ 二階堂、104-162p
- ^ 安能務『封神演義』上巻、講談社文庫、26-29p
- ^ a b 『封神演義』は「3大怪奇小説」の1つなどではありません - 関西大学文学部・二階堂研究室の旧ページ。
- ^ 安能、21 - 26p
- ^ 中塚亮「『封神演義』の日本における受容-三浦義臣・木嶋清道の翻訳を中心に-」、中国古典小説研究会編『中国古典小説研究』第21号、P39 脚注4
- ^ 宝永二年(1705年)刊。清地以立作。別名『通俗列国志伝前編』。
- ^ 三宅宏幸「馬琴読本『開巻驚奇侠客伝』論-『封神演義』『通俗武王軍談』との関連を中心に-」、日本文学協会編『日本文学』2010年59巻2号、P9-P19
- ^ 中塚亮「『封神演義』の日本における受容-三浦義臣・木嶋清道の翻訳を中心に-」、中国古典小説研究会編『中国古典小説研究』第21号、P39
- ^ ただし楊戩については後の著作「隋唐演義」にて「ようせん」とルビが振られていた。
- ^ 安能務『八股(パクー)と馬虎(マフー)―中華思想の精髄』(講談社文庫、1995年)
- ^ a b 封神演義書房/封神演義の翻訳書
- ^ 二階堂、196-198p
- ^ 翠琥出版『封神演義』
- ^ Amazonの翠琥出版『封神演義』の内容紹介
- ^ 必読のスーパーサイキック仙人アクション!-『全訳 封神演義』全4巻刊行開始記念特集(勉誠出版HP)
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